ITエンジニアが転職で年収アップするコツ！バグのように年収が上がるかも

ITエンジニアとして何年か経験を積み、次へのステップとして「転職→年収アップ」を計画している人も多いのではないでしょうか？

もちろん今の会社でがんばってキャリアアップし、管理職などになって年収をアップする方法もありますが、転職をした方がより早く、より高い年収を確保できる可能性が高いといえます。

ITエンジニアの転職先は数多くあるので、IT人材はまさに完全な売り手市場！このチャンスに転職によって年収をアップさせるためには、それなりのコツがあります。

今回は、ITエンジニアが転職によって年収をよりアップさせるための、転職年収アップ術についてお話ししたいと思います。

ITエンジニアが転職で年収アップするコツ！

まずはスキルや役職に応じた平均年収を把握する

転職で年収アップをしたい場合、まずはスキルや役所に応じた平均年収を把握して、自分はどの程度の年収を狙えるのか確認しましょう。

ご覧の通り、ITエンジニア全体の年収は438万円となっているものの、プロダクトマネージャーやプリセールスエンジニアといったスキルを必要とされるエンジニアの平均年収は高額であることがわかります。

参考：doda「ITエンジニアの平均年収はいくら？」
参考：マイナビ「ITエンジニアの平均年収ランキング」

その他、スキルが必要とされるエンジニア職も、エンジニア全体の平均年収と比較すると高額な傾向です。

例えば今プリセールスエンジニアをやっているのに年収が500万円程度という方は、転職をすれば年収アップが期待できるでしょう。

また、今は特別なスキルがなくとも、実力を身に着けて上記の職種に転職をすることでも大幅な年収アップが狙えるはずです。

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  ITエンジニアの平均年収はいくら？年齢別の年収や年収アップの方法も紹介！

高収入のプロダクトマネージャーやシステムコンサルタントを目指す

転職で年収アップしたいエンジニアは、やはりスキルを身に着けて高収入の役職を目指すのが確実です。

特に年収が高いのが「プロダクトマネージャー」と「システムコンサルタント」で、転職すれば高収入を得られます。

そのためには、積極的に学習をしたり、転職先の企業がITコンサルタントやプロダクトマネージャを目指せる環境かチェックしておく必要があります。

現場のスペシャリストを目指す

マネージャーやコンサルになるのでなく、現場のエンジニアとして年収アップをしたい方は、とにかく経験とスキルを積んで現場のスペシャリストを目指すのがおすすめです。

類まれな実力を持つエンジニアになることで、管理職でなくとも大幅な年収アップを狙えるのはエンジニアのメリットです。

具体的には新しい言語を取得したり、専門性を高めてクラウドエンジニアに転職することを目指したりすると良いでしょう。

また、外資系や大企業の上流工程は給与が高い傾向にあるので、転職すれば年収1,000万を狙うこともできます。

もちろん採用されるにはスキルと努力が必要になりますが、現場の一エンジニアとしては破格の年収アップを狙えるでしょう。

転職に有利な資格を取得する

転職で年収をアップしたい30代ITエンジニアは、転職に有利な資格を積極的に取得するのも重要です。

資格がなくてもキャリアをしっかりとアピールできれば年収アップは可能ですが、転職時に有用な資格があればより確実かつ大幅な年収アップが期待できます。

詳細は後述していますが、基本情報技術者試験（FE）、システムアーキテクト試験（SA）、ネットワークスペシャリスト試験（NW）といった資格があると、転職時に有利で年収アップも狙えます。

転職する企業を厳選する

転職で年収をアップさせたいエンジニアにとって、ある意味スキルや経験よりも重要になるのが転職先の企業です。

どんなに能力の高いITエンジニアでも、転職する企業を間違ってしまえば年収アップは望めないからです。

IT系の年収はスキルでなく企業で決まると言っても過言ではないので、後述するエンジニアとって好条件な企業を狙うと良いでしょう。

下流工程から上流工程のITエンジニアにシフトする

転職で下流工程から上流工程にシフトすることで、年収アップを狙うのもおすすめです。

例えば小さな開発案件ばかりを扱うIT企業のSEが、大規模な案件を扱う大手コンサルティングファームのSEに転職すれば、年収は一気にアップするでしょう。

転職で年収アップしたいITエンジニアにおすすめの資格4選

転職で年収アップをしたいエンジニアにおすすめの資格は、次の4つの国家資格です。

自分自身のスキルに応じて、どの資格を目指すかを考えると良いでしょう。

基本情報技術者試験（スキルレベル2）

数あるIT関連の資格の中でも、「これだけは取っておいた方がいい」と言えるのが、「基本情報技術者試験」です。

高度IT人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けている証明となる国家資格なので、ITエンジニアが転職する際のパスポート的な資格ともいえます。

応用情報技術者試験（スキルレベル3）

ITエンジニアが転職でキャリアアップを狙うなら、基本情報技術者試験のワンランク上の国家資格である「応用情報技術者試験」もおすすめです。

応用情報技術者試験を取得していると、システム開発に関する基本的な知識だけでなく、管理・経営の部分まで踏み込んだ幅広い能力がある証明となります。

そのため、転職の際に年収アップが期待できるだけでなく、ライバルの多い好条件の求人においてアピール材料となります。

ネットワークスペシャリスト試験（スキルレベル4）

「ネットワークスペシャリスト」は、ネットワークシステムの構築から運用までの知識があることを示す国家資格です。

ネットワークのスペシャリストであることが証明できるので、高収入のネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアへの転職がしやすいです。

システムアーキテクト試験（スキルレベル4）

システムアーキテクトとは、ITストラテジストが企業の経営戦略に基づいて立案した方法を、実際にシステムに落とし込むシステム設計を行う人のことです。

「システムアーキテクト」は、このシステム設計を行うスキルを持っている証明となる国家資格で、取得することで高収入のエンジニア求人に応募することができます。

プロジェクトマネージャ試験（スキルレベル4）

プロジェクトマネージャー試験（PM）は、開発能力や知識を持ちつつ指導能力もあることを証明できる資格です。

合格率は15％と低いものの、高収入が期待できるプロジェクトマネージャーに転職しやすくなるので、転職で収入アップを狙うならぜひ取得しておきたい資格です。

転職で年収アップしたいエンジニアにおすすめの企業

業績が上がり続けている企業

年収の高いエンジニアの転職先として最もおすすめなのが、業績が好調で今後も成長が期待できる企業を選ぶことです。

IT企業の場合、オフィスの立派さや所在地といった目に見えるものに注意が行きがちですが、「東京の一等地にあっても業績はイマイチというケースは珍しくないです。

そのため、事前に自分でリサーチをしたり、転職エージェントに登録して、コンサルタントに興味のある企業の業績や年収アップの実績などを聞いてみると良いでしょう。

大手IT企業

一概には言えませんが、中小企業よりも給与が高いことの多い大企業（従業員300人以上）を狙うのもおすすめです。

例えば大企業のエンジニアの年収は400万円～600万円程度であることが多いのですが、二次請け・三次請けの仕事をしている中小IT企業のエンジニアだと年収が300万円台というケースは珍しくありません。

もちろん中小企業でも業績が伸びていて、高収入が狙える掘り出し物的な求人も存在します。

しかし基本的には大企業ほどエンジニアの年収が高い傾向にあるので、転職の際は積極的に大企業を狙っていきましょう。

外資系のIT企業

アメリカのIT人材の平均年収は日本の2倍ほどあるため、外資系企業のエンジニアは年収が高く、転職先におすすめです。

外資系は仕事の指示やマニュアルが英語なので一定の英語力が求められるという難点はありますが、自分のスキルや英語力に自信があれば積極的に狙っていっても良いでしょう。

伸びている業界の企業の社内SEもおすすめ

IT企業ではなく、高齢化社会によって需要が増え続けている医療業界の企業の社内SEを狙ってみるのもおすすめです。

転職によって年収アップが図れるだけでなく、今後も安定して年収を確保できる可能性が高いでしょう。

また、生保や損保、金融系企業の社内SEも年収アップを図るには狙いめです。

ただし、一旦社内SEとして転職すると、数年後に他の企業に行く選択肢は難しくなるので、転職先で定年まで勤める前提で慎重に企業を必要があります。

ITエンジニアが転職で年収アップを狙う注意点

年収が上がると責任も増えてしまう

年収を重視して転職するエンジニアは見落としがちなのですが、基本的に年収がアップすると相応に責任も増えてしまう点には注意が必要です。

これはエンジニアで年収が高い仕事は、上流工程や責任の重いものが多いためです。

場合によっては管理職兼エンジニアのような立場に置かれてしまい、思っていたのと違う働き方を強いられる場合もあるでしょう。

みなし残業代込みの年収の求人に要注意

一見すると年収が高い求人でも、実際は40時間程度のみなし残業代が込みの給与になっている事も多いので注意して下さい。

みなし残業とは、最初から給料に一定の残業代を含んでおく制度で、企業側からすると残業代の計算の手間が減る他、求人票の給料が高くなることで応募が集まりやすいというメリットがあります。

ただ、みなし残業代を設定している企業は残業をしても残業代が出ないことが多かったり、時給で計算をしてみると相場よりかなり安い、最低時給を下回っているようなケースが少なくありません。

そのため、一見すると好条件のエンジニア求人であっても、みなし残業代を含んだ数字になっていないかは確認しておきましょう。

激務で残業が多くなる場合がある

高年収のエンジニアは激務で残業が非常に多いものもあるので、転職をする際は注意して下さい。

国内の大手や外資系であっても、年収は抜群に良い代わりに残業が50時間以上あるようなケースがあります。

年収がアップできても体を壊しては元も子もありませんので、興味のある企業の残業時間の実績なども調べておいた方が安心です。

むしろ年収が下がってしまう場合がある

年収アップを目的に転職したのに、実際は残業がなかったり、賞与が少ないせいでむしろ年収が減ってしまうエンジニアもいるので注意して下さい。

また、スキルや実績が十分でないエンジニアの転職も、年収ダウンとなってしまうケースがあります。

事前に情報収集をしたり、エンジニア転職に強いエージェントを頼るなどして、残業がなくても基本給が大幅にアップすることで年収がしっかり上がるような転職を行いましょう。

転職で年収アップを狙うITエンジニアは転職エージェントがおすすめ

ITエンジニアが転職で年収をアップさせたいと考えるなら、転職エージェントは非常におすすめです。

特に年収600万円以上での転職を考えている場合、エージェント以外では求人の選択肢が限られてしまうので、転職には困難が伴います。

登録はもちろん利用も完全無料となっていて、次で紹介するようなメリットも豊富にあるのでまずは気になった1～2社のエージェントに登録することをおすすめします。

年収アップしたいITエンジニアが転職エージェントを利用するメリット

年収アップが期待できる

転職エージェントを利用するメリットは数多くあります。

最もたるメリットが転職エージェントを活用することによって、年収アップが図れる可能性が非常に高い点です。

もちろんハローワークや求人転職サイトなどでも、ITエンジニアの募集はたくさん出ていますが、さらに転職エージェントに登録することで、好条件のITエンジニア募集案件を紹介されます。

ハローワークに出ている求人とは年収が段違いなので、確実な年収アップを期待できるでしょう。

年収アップの条件交渉を任せられる

自分の力だけで転職先を探していると、面接後に年収の交渉段階に入ったときに、「あと50万円年収をアップしてほしい」といった要望をすべて自分の口から伝えなければなりません。

その点、転職エージェントを通して面接をした企業であれば、年収をアップさせたい旨をキャリアコンサルタントに伝えれば、キャリアコンサルタントが自分の代わりに条件交渉をしてくれます。

これは転職によって年収をアップさせたいITエンジニアにとって、大きなメリットといえるでしょう。

面接日や入社日の調整も任せられる

条件交渉だけでなく、面接日や入社日の調整なども、キャリアコンサルタントに任せることができます。

言ってみれば、転職エージェントは人材が欲しい企業と転職希望者をつなぐ、仲人のようなものです。

結婚の仲人にはそれなりのお礼を渡さなければなりませんが、転職エージェントの利用は基本的に無料なので、利用しない手はありません。

ITエンジニアが転職で年収アップするコツまとめ

今回はITエンジニアが転職で年収アップをする方法やおすすめの資格などを紹介しました。

ITエンジニアのは転職すればするほどバグのように大幅な年収アップが期待できる職種です。

転職を一度もせず昇給だけを待つエンジニアよりも、転職を4回以上行ったエンジニアの方が年収が200～300万以上アップするというデータもあります。

そのため、年収アップをしたいエンジニアは、スキルを身に着けつつ積極的に転職を狙っていきましょう。