面接で使える逆質問10選や注意点!転職や中途採用でも好印象!
面接の最後に「何か質問はありますか?」といった逆質問をする企業が増えています。
今回はそんな面接の逆質問に使える例や注意点を紹介しつつ、終わり方やいくつ用意するのがおすすめなのかも解説していきます。
逆質問は自分をアピールしたり、入社前の不満を解消する有益なツールなので、ぜひ積極的に質問をしましょう。
面接で使える逆質問の例を紹介!
志望している部署の仕事内容について詳しく教えていただけますでしょうか?
この逆質問が好印象を与える理由
仕事に対しての本気度を示すことができる。
逆質問のポイント
「仕事内容を詳しく知りたい」という気持ちを伝えることで、自分の志望への本気度を示すことができます。
また、この逆質問によって担当部署の上司から説明が入ると思われるので、仕事への理解を深めつつさらに逆質問に繋げることもできます。
採用試験の面接時に仕事内容に関する具体的なやり取りをすることで、印象付けるチャンスにもなるでしょう。
自分のスキルが仕事内容に対して活かせることをアピールできれば、採否にも大きなプラスとなるでしょう。
配属先の社員の方の一日のスケジュールを教えていただけますでしょうか?
この逆質問が好印象を与える理由
仕事に向かう真摯な姿勢を示すことができる。
逆質問のポイント
入社後のスケジュールを把握したいという意思を伝えることで、入社後の仕事を真剣に考えている姿勢を示すことができます。
差し障りのない逆質問のひとつなので、とりあえず覚えていた方が良いでしょう。
面接官にはさまざまなポストや年代層、性格の人がいるので、中には「うかつに変な質問ができない」というケースもあるかもしれません。
福利厚生や残業時間の質問をすれば落とされそうな雰囲気がある面接官の場合は、このようなごく一般的な逆質問をしておけば、少なくともマイナスになることはありません。
※福利厚生や聞きたいことも聞けないような企業に入社するべきか?というのは別。
他にも、「配属先の部署の社員構成を教えていただけますでしょうか?」といった、無難な逆質問も状況に応じて切れるよう手札に入れておくことをお勧めします。
今まで〇〇の経験を積んできましたが、御社で働かせていただくにあたって、さらに必要なスキルや資格はありますでしょうか?
この逆質問が好印象を与える理由
自分の経験を謙虚にアピールできる。
逆質問のポイント
企業に対しアピールしたい経験がある場合は、逆質問の際にさり気なく自分のスキルを伝えることで、能力を印象付けることができます。
ただし、言い方次第ではいやらしい感じになってしまうので、くれぐれも注意しましょう。
主に応募者が多い求人に応募した際に多いのですが、「履歴書と職務経歴書に自分の経験を書いたが、面接官が気付いていない?」ようなときに、この逆質問をすると気付いてもらうこともできます。
私の志望する部署に入社された方で、その後活躍された方の事例を教えていただけますでしょうか?
この逆質問が好印象を与える理由
キャリアアップへの意欲を見せることができる。
逆質問のポイント
企業側としては新入社員が入社直後の立場に甘んじることなく、ゆくゆくは管理職へとキャリアアップしてほしいと思っています。
そこで、キャリアアップへの意欲を感じさせる逆質問をすることで、「この応募者は長く働いて会社の幹部になってくれそうだ」と面接官に思わせることができます。
〇〇様からご覧になって御社で働かせていただく際に心得ておくべきポイントはありますでしょうか?
この逆質問が好印象を与える理由
職場の雰囲気に合わせられる協調性を示すことができる。
逆質問のポイント
企業は組織で動くので、枠からはみ出すことのない協調性のある人材かどうかを採用時に気にします。
そこで、協調性がある、周りに合わせる人材と思われる逆質問をすることで、「この人なら当社に馴染んでくれるだろう」と評価してもらうことができます。
〇〇の資格を取ろうと勉強中なのですが、〇〇の資格を持つことで御社に貢献できることはありますでしょうか?
この逆質問が好印象を与える理由
仕事で役立つ資格取得を頑張っている人材だとアピールできる。
逆質問のポイント
既に取得した資格は履歴書に堂々と記入することができますが、中々現在勉強中の資格をアピールすることはできません。
「〇〇の資格取得に向けて勉強中」と履歴書に書くことも可能ですが、採用担当者や面接官はまだ取得していない資格を評価することはないでしょう。
しかし面接の逆質問で資格取得に向けて頑張っているアピールすることで、「応募者はうちでの仕事のために資格を取ろうとしているのだな」と、評価してもらうことができます。
特に20代の若い人材であれば、今は資格を取得していなくても「取得見込み」の人材として、採用される可能性があるでしょう。
御社の社風に魅力を感じて応募させていただいたのですが、象徴するようなエピソードがあれば教えていただけますでしょうか?
この逆質問が好印象を与える理由
会社の社風に魅力を感じていることを伝えることで、自分の印象をアップさせることができる。
逆質問のポイント
個性的な社風を持っている会社の場合、そこに共鳴してくれる社員かどうかは大いに気にしています。
そこで面接の逆質問で「社風に魅力を感じている」とはっきり伝えることで、面接官も「この応募者はうちの会社の社風に合っているようだ」と感じてくれます。
社風に合わない人材は早期離職に繋がってしまうので、アピールできれば採用でも良い影響があるでしょう。
私の志望する部署は今後社員を増員する計画がありますでしょうか?
この逆質問が好印象を与える理由
企業の発展に貢献する意思があることをアピールできる。
逆質問のポイント
自分が志望する部署が今後成長するかどうかを面接で逆質問することで、会社の発展に貢献する意思があることを示せます。
入社後はできるだけスムーズに実務に就きたいと考えていますが、最短何日ほどで業務をお任せいただけるでしょうか?
この逆質問が好印象を与える理由
早く会社の役に立てる人材になりたいという意欲を示すことができる。
逆質問のポイント
中途入社の社員は基本的に即戦力を前提としているので、すぐに一人前の社員として役に立ちたい気持ちがあることをアピールすることで高い評価を得られます。
実際は前職と転職後では仕事の仕方も必要な知識も違うため、最初の数ヶ月は先輩がフォローするケースが多いでしょう。
しかし、「一日でも早く仕事をマスターして、会社の役に立ってほしい」というのが会社の本音です。
その気持ちに応える逆質問をすることで、即戦力になってくれる有用な人材と思ってもらえます。
出産後に育児をしながら勤務をしている先輩社員はいらっしゃいますか?
この逆質問が好印象を与える理由
自分が結婚・出産後も長く働きたいと考えていることをアピールできる。
逆質問のポイント
女性を雇用する場合、会社側は結婚・出産後も勤めてくれるかどうかをかなり気にしています。
実際、27歳の女性を雇用したら半年後に出産をして、育児休暇を活用してそのまま会社を辞めるような人が跡を絶ちません。
採用コストだけでも数百万円はかかってしまうので、採用してすぐに出産をされると会社としては痛手になります。
そこで育児をしながら勤務をしている先輩社員がいるかどうかを、面接で逆質問することで、「この応募者は長く勤める意思があるようだ」とアピールすることができます。
出産の予定がない女性の応募者の場合、出産後の女性の雇用に関する逆質問は積極的に行った方が良いでしょう。
企業が面接で逆質問を行う理由は?
志望への熱意を測るため
自社へ入社する熱意などを測るため、逆質問を行うという企業は多いです。
志望度が高い人材であれば逆質問したいことが必ずありますし、むしろ枠がいくつあっても足りないという人も多いでしょう。
そのため、詳しくは後述していますが逆質問をして「特にありません」「大丈夫です」と答える人は、熱意がないと判断され落とされやすいです。
コミュニケーション能力を確認するため
応募者のコミュニケーション能力を確認するために、逆質問を行う面接官も多いです。
ベテランの面接官ほど、逆質問の内容でその人の人柄やコミュニケーション能力はおおよそ分かります。
話の広がりようがない逆質問をしたり、会社としては聞かれたくない逆質問をする人材は、空気が読めないコミュ障の人材と判断されるでしょう。
逆に他の人がしないような、面接官が思わず「おっ」と唸るような面白い逆質問をする人材は評価されます。
社風と仕事内容との相性を確かめるため
社風や仕事内容と、応募者がマッチしているかを確かめるために逆質問をする会社もあります。
逆質問では本音が出やすいので、そこにズレがある人は入社後もミスマッチですぐ辞めてしまうかもと心配されるでしょう。
また、逆質問で仕事内容に対する理解を深めてもらって、入社後のミスマッチを回避したいという狙いもあります。
入社前の不安や疑問点を解消するため
面接で逆質問を行う理由として、入社前の不安や疑問を解消するためという意図があることも多いです。
例えば転職をして前までにあった福利厚生がなくなると、入社後の不満へと繋がりやすいです。
そのため、不安や疑問があれば逆質問の機会に全て聞いてもらうことで、後悔のない転職をして欲しいと考える企業もあります。
この手の企業は普通の会社ではマイナス評価になり得る「有給消化率」や「残業時間」といった質問も快く回答してくれる傾向にあります。
面接の逆質問はいくつ用意しておくのがおすすめ?
結論から言うと、用意するべき逆質問の個数は面接の段階に応じて使い分けるのがおすすめです。
目安として一次面接であれば2~3個、二次面接や最終面接では5~6個の質問を用意しておくと、面接官から評価されやすいです。
逆質問が少なすぎるとやる気のない人材と見なされ、逆に多すぎると面倒くさそうな人材と見なされやすいので注意して下さい。
面接の逆質問を好印象で終わらせるためのポイント
メッセージを発信するつもりで質問をする
逆質問で好印象を残すために大切なのは、単に「このことが質問したいから」と考えるのではなく、「自分は会社にこのメッセージを伝えたい」ということを質問に盛り込むことです。
たとえば「自分は入社したら一生懸命努力して、会社の発展に貢献したい」という強い気持ちがあれば、面接で「今後社員を増員する計画がありますでしょうか?」といった会社の発展に関係する逆質問をしましょう。
また、「この資格があと一歩で取れることを伝えたい」と考えているなら、面接で「この資格取得に向けて勉強中ですが…」といった逆質問を投げかけるなど、メッセージ性のある内容を工夫しましょう。
入社後の姿をイメージさせる
逆質問では、面接官に自分の入社後の姿をイメージさせるのもポイントです。
どのような強みがあり、自分を採用することで仕事にどのような好影響が期待できるのかを、具体的にアピールしてみましょう。
あなたが一緒に働く姿をイメージしてもらえれば、採用される可能性があがるでしょう。
一次面接、二次面接で内容を変える
一次面接、二次面接で逆質問を使い回さず、ちゃんと内容を変えていくのもポイントです。
一次面接と二次面接で担当者が異なるので、本来であれば聞きたいこと、聞けることも変わってきます。
また、企業によっては一次面接での答えを全てデータで残しているので、二次面接で同じ質問をすると「この人はなんで前と同じ質問をしているんだ?」と疑念を抱かれてしまいます。
二次面接では仕事内容や業務を任せてもらうまでの日数など、より具体的な事を聞いていくべきでしょう。
面接の逆質問で「大丈夫です」「特にありません」はNG
面接の逆質問で特に聞きたいことがない場合、「大丈夫です」「特にありません」と回答したくなりますが、結論を言うとこの答え方はNGです。
逆質問において「大丈夫です」と答えてしまうと、やる気がない、会社に興味がない人材と思われて面接官からの評価が下がる可能性が高いからです。
入社後のコミュニケーション能力を疑われるリスクもあるので、必ず何らかの逆質問を用意しておくことをおすすめします。
面接の逆質問でNGな質問例
逆質問で「大丈夫です」と答えると評価が下がる可能性が高いことを説明しましたが、かといって下記のような逆質問もNGです。
かえって聞かない方が良い可能性が高いので、注意して下さい。
- 調べればすぐにわかるよう内容の質問
(例)「御社はどんな経営理念をお持ちなのでしょうか?」
(例)「社長の名前はなんでしょうか?」 - 自意識過剰、または自信がないような質問
(例)「私は秘書検定1級を持っており誰よりも事務処理能力が高いのですが、活かせる仕事はありますか?」
(例)「いきなり1人で営業をするのは心配なのですが、先輩がしっかりサポートしてくれるのでしょうか?」 - 説明会や求人票で説明があることを質問してしまう。
(例)「福利厚生にはどんなものがありますか?」
(例)「◯◯の他にどのような事業を行っていますか?」 - 会社が言いたくないことを質問してしまう
(例)「残業代が規定通り出ないという噂を聞いたのですが、本当でしょうか?」
(例)「転職会議で退職者が多いブラック企業と言われていましたが、本当ですか?」 - 条件面や待遇面を気にするやる気のない質問
(例)「残業はしたくないのですが、月に何時間ありますか?」
(例)「有給はしっかり消化したいのですが、消化率はどれくらいですか?」
上記のような逆質問をしてしまうと、せっかく面接官の評価が高くても内定がなかったことになる可能性があるので注意して下さい。
とはいえ、残業や有給の消化率は事前に確認しておきたいというのも本音なのではないでしょうか。
このような入社前にできれば聞いておきたいけれど、逆質問ではリスクがあり聞けないことに関しては、転職エージェントのキャリアアドバイザーを通して間接的に確認してもらうなど、何か別の方法を考えた方が賢明です。
面接の逆質問の終わり方は?
最後に面接の逆質問の終わらせ方を紹介していきます。
逆質問を終わらせたい場合は、以下のような文言を述べることをおすすめします。
- 「聞きたかったことはご説明いただけたので、もう大丈夫です」
- 「他に聞きたいことはございません」
いずれの終わらせ方をした場合でも、最後に必ず「ありがとうございました」と言いましょう。
面接官は仕事の時間を縫って面接の場を用意していますし、こちらの聞きたいことにも答えてくれています。
そのため、内定の有無に関わらず最後に感謝の言葉を伝えることを忘れないようにしましょう。
面接の逆質問に関するまとめ
面接の最後に必ずといっていいほど聞かれる逆質問は、工夫次第では採用を勝ち取る大きな武器になり、一歩間違うと不採用を決定づける要因ともなってしまいます。
十分に考えた上で質問を用意し、面接に臨むことが大切です。