転職面接の自己紹介のコツや例文7選!時間や何を言うと好印象かも解説
転職で面接に臨む際の自己紹介で悩む人は多いです。
そこでこの記事では転職の面接における自己紹介のコツや例文、注意点などを紹介します。
面接における自己紹介は応募者の印象を決定づける重要な要素なので、参考にして内定を獲得して下さい。
転職の面接における自己紹介の流れ
まず最初に、転職の面接における自己紹介の流れを紹介します。
以下の流れで自己紹介をすれば、面接官からおかしいと思われる事はまずないでしょう。
- まず挨拶をして名前を名乗る
- 職務経歴を紹介する
- 自己PRを話す
- 志望動機を話す
- 締めの挨拶をする
自己紹介が苦手という日本人は多いのですが、面接においてかなり大事なのでまずは流れを頭に叩き込んで下さい。
転職の面接における自己紹介の時間目安は?
3分程度を想定している企業が多い
結論から言うと、転職の面接における自己紹介の時間は通常1~3分程度を想定している企業が多いです。
事前に時間指定がある企業もあれば、特に指定がない企業もあります。
標準的な早さで話せば1分で300文字程度になるので、3分の自己紹介を指定する企業であれば900文字に納めると好印象でしょう。
忙しい会社だと面接全体で20分程度の予定を組んでいるので、言いたいことが山ほどあるからといってダラダラと何分も話してしまうと逆効果なので注意して下さい。
3分だと長いと感じてしまう面接官も多いので、特に指定がなければ1分~2分程度の自己紹介を用意しておくのが無難です。
指定された時間があればそれを守る
もし面接当日、あるいは事前に転職口コミサイトなどを見て、「この会社は2分の自己紹介を求めてくる」といった情報があれば、それに従って自己紹介の長さを決めましょう。
自己紹介の長さが不明の場合は、事前に「1分の自己紹介」「2分の自己紹介」と複数のパターンを練習して当日に対応すると良いでしょう。
転職面接の自己紹介の例文
では次に転職の面接における自己紹介の例文をご紹介しましょう。
例文は2~3分の自己紹介を想定したものになっていますので、1分の自己紹介を求められる企業では自己PRをカットして、職務経歴と志望動機だけを話すなど臨機応変に対応しましょう。
近い業種へ転職する場合の例文
まずはハウスメーカーから不動産営業といった、比較的近い業種へ転職する場合の例文を紹介します。
- まずは挨拶
- 「田中太郎と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます」
- 職務経歴を紹介
- 「私は2012年に〇〇大学を卒業し、新卒社員としてハウスメーカーの株式会社〇〇に入社しました。
配属されたのは営業部で、5年間にわたり新築マンションの販売に携わってきました。
新築マンションの分譲が決まると、開発部や広報部と連携をとってマンションの売り出しをスタートし、モデルルームでお客様をご案内したり、契約や住宅ローンの締結・登記などに関わるさまざまな業務を行ってきました。
入社3年目からは、3名の新卒社員のリーダーとして、OJTを行うなど後輩のフォローも行いました。」
- 自己PRをする
- 「私はハウスメーカーでの5年間の営業活動を通して、“お客様との信頼関係”が仕事をする上でいかに大切かを、学ばせていただきました。
入社当初は営業成績を上げることに躍起になっていましたが、そのときは思うように数字が伸びませんでした。
ところが、入社1年後に一生懸命お世話をしてマンションをやっと購入されたお客様からお電話をいただき、『私たちのために懸命にお世話をしてくださって、本当にありがとうございました。ようやくマンションを購入することができ、心から感謝しています。新居はとても快適で、満足しています。』とお礼の言葉をいただき、涙が出るほどうれしかったのを覚えています。
『仕事のやりがいとはこういうことなのか』と、そのときに実感し、それ以降はお客様の満足度を高めることを第一に営業活動を行ってきました。
不思議なことに、それからは営業成績がどんどんあがり、入社3年後には同期の中で営業成績トップとなることができました。」
- 志望動機を話す
- 「仕事はその後も順調に進み、やりがいを持って業務に取り組んでいたのですが、3ヶ月ほど前に上司から声がかかり、『君の手腕を買って、海外の営業所長に抜擢することになった』と、海外勤務を命じられました。
そのような状況の中で御社が営業社員を募集されていることを知り、御社のように地域に密着した不動産会社でぜひ働きたいと、強く思うようになった次第です」
「私のこれまでの経験を活かし、今後は地域の人々と共に歩む不動産営業マンになりたいと、考えております。
御社の営業される地域は、私の生まれ育った街でもあります。
この街の魅力や特徴は熟知しており、その思いをお客様にもお伝えしたいと考えております。」
面異業種へ転職する場合の例文
次に家電量販店の販売職を経て、取扱説明書を制作する異業種に転職した場合の例文を紹介します。
- まずは挨拶
- 「山田一郎と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます」
- 職務経歴を話す
- 「私はこれまで5年間、家電量販店で販売の仕事をしてきました。
私自身も家電製品を毎日使っており、自分の経験を活かしながらお客様に商品のご紹介をしていました」
- 志望動機を話す
- 「私が御社を志望した理由ですが、1年ほど前のある日「煮物が美味しくできる調理器具を買ったのに、ぜんぜん美味しくなかった」というお客様がいらっしゃたのがきっかけです。
そのお客様は商品を購入したことを後悔されているご様子でしたので詳しくお話を伺ったところ、実は取扱説明書の文章が誤解を与えるような書き方をしていて、使い方を間違えていらしたことがわかりました。
そこで、その場で正しい使い方をイラスト入りで書いて差し上げたところ、お客様は大変喜んでくださり、数日後に作った煮物を持って御礼に来てくださいました。
それから私は「もっとわかりやすく親しみやすい取扱説明書を作りたい」という気持ちが芽生え、御社の取扱説明書を作成する社員募集に応募させていただいた次第です」
転職面接の自己紹介で好印象を与えるコツやポイント
面接で自己紹介をする際に押さえておきたいポイントをお話ししましょう。
職務経歴でスキルをアピールするのが重要
新卒の就職試験で行う自己紹介では、応募者のやる気や人間性を重要視しますが、中途採用の場合に最も重要なのは職務経歴です。
今までどんな仕事をしてきて、それを応募している会社でどのように活かせるのかを、わかりやすくイメージできるようにまとめる必要があります。
転職では優れたスキルを持つ即戦力の人材が評価されますので、そこを職務経歴と共にアピールできれば高い評価を得られるでしょう。
突っ込まれたい内容を盛り込む
転職面接の自己紹介では、面接官に聞かれたい内容を盛り込んでおくのもポイントです。
いくら自分がこのスキルについてアピールしたいと思っても、面接官からの質問がなければ中々答えることができないでしょう。
そのため、面接の際は自己紹介で「もう少し詳しい内容を知りたい」と面接官に思ってもらえるよう、工夫をして話すことが大切です。
面接官から「先程〇〇の売上を伸ばした実績があると言っていましたが、具体的に何%くらい伸ばしたのですか?」と聞かれたらしめたものですので、数字と共に自分のスキルをアピールしましょう。
笑顔を忘れずハキハキと話す
転職の面接で自己紹介をするときは内容だけでなく、表情や声量にも十分に注意しましょう。
真顔でモソモソと口ごもるように話す人と、笑顔でハキハキと話す人では、間違いなく後者の方が面接官の印象がよく採用もされやすいからです。
表情や声の大きさに問題があると、優れたスキルを持っていても暗い性格っぽいし一緒に働くのは厳しそう、と思われてしまいます。
そのため、転職面接の自己紹介では面接官の目をしっかりと見ながら、常に笑顔でハキハキと話すことが大切です。
最初と最後の挨拶を丁寧に行う
「自己紹介をしてください」と言われたら、最初と最後に丁寧に挨拶をするのもポイントです。
挨拶が無かったり雑だと、せっかく自己紹介の内容が良くても評価が下がってしまう可能性があります。
例文の項目でも書きましたが、まずは名前を名乗り、貴重な時間をいただいたことへの感謝を伝えたら、最後は締めの挨拶をしましょう。
“礼に始まり、礼に終わる”というのは、日本の武道の精神でもあります。
剣道などでは、「礼儀・礼節を持って試合に臨むことは勝敗よりも重要である」と考えられてきました。
転職面接の自己紹介における挨拶は基本中の基本なので、忘れないようにしましょう。
「一緒に働きたい」と思われるようなアピールをする
自己紹介で採用担当者や面接官から「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるアピールをするのもポイントです。
具体的には人柄が良く、明るくにこやかで、仕事に前向きな意欲を持っている人材だとアピールできれば強いでしょう。
面接にことごとく受かる人がいる一方、学歴や能力があってもなぜか面接で落ちてしまう人がいるのは、一緒に働きたいと思ってもらえる人材かどうかというのは大きいです。
自己紹介は姿勢を正して真面目な態度を示すことも大事ですが、やはり採用担当者や面接官に親しみを感じてもらい、一緒に働きたい人材と思ってもらうのも大切です。
転職面接における自己紹介の注意点
棒読みでなく自然体で話せるようにしておく
あらかじめ話したいことを文章にまとめておき、実際の自己紹介はそれを棒読みするのではなく、自分の言葉に消化させて自然体で話すことが大切です。
急に簡潔にまとめてくれと言われる場合がある
3分程度の自己紹介を想定して話していると、途中で「1分ほどで要点だけを紹介してください」と意地悪な要求をしてくる企業もあるので注意して下さい。
この場合、あなたがどれだけ臨機応変に話をまとめられるか、咄嗟の対応力を試そうとする意図があります。
必要に応じて不要な部分はカットして、絶対に伝えたい志望動機だけを話すと良いでしょう。
自分目線で話さない
転職面接の自己紹介は、自分目線にならないようにするのも大切です。
「私は〇〇でベテラン級の実績がありますので、御社でも活躍できます」と自分目線で自己紹介をしてしまうと、自信過剰で悪印象を与えてしまいます。
自己紹介は自分目線でなく、客観的な目線で行うようにして下さい。
社内用語を使わない
転職面接の自己紹介では、以前の会社の社内用語を使わないようにして下さい。
特に経験者枠で転職をする人に多いのですが、知識と能力をアピールしたいばかりに社内用語を多用してしまい、面接官が何も理解できずに落とされてしまいます。
相手は初対面で社内用語は一切通じないので、例えば「フェイルオーバー」であれば「冗長な~」と言い換えるなど、標準語で自己紹介をしましょう。
長く話さず簡潔にまとめる
記事の序盤で説明しましたが、面接の自己紹介は1分~3分程度が目安なので、長く話しすぎないように注意して下さい。
話が長いとそれだけでマイナス評価になりますし、場合によっては話をまとめるのが苦手な人だと思われてしまうでしょう。
そのため、転職面接の自己紹介では、可能な限り簡潔にまとめるようにして下さい。
プライベートの話は控える
多少であれば問題ないのですが、基本的に自己紹介ではプライベートの話は避けた方が無難です。
面接の自己紹介で面接官が聞きたいのは仕事の経験やスキルであって、プライベートのあれこれでは無いからです。
実績が乏しくプライベートの話題しかない、空気が読めないなどと思われてしまうリスクがあります。
向こうからプライベートの過ごし方に関する質問をされでもしない限り、自己紹介は仕事の内容に留めておいた方が間違いないでしょう。
転職の面接における自己紹介の例文や注意点まとめ
今回は転職面接の自己紹介で押さえておきたいポイントなどをご紹介しました。
日本企業の採用試験では、自己紹介によって実力をアピールしつつ、人柄も含めて一緒に働きたいと思ってもらうことが採用への近道です。
能力はあるけれどとっつき難い人よりは、多少能力が劣っていても一緒に気持ちよく仕事ができる人が採用されるケースもあります。
自己紹介でどこに重きを置いているかは企業の社風や業種でも変わってくるので、臨機応変に対応しましょう。