転職の下準備12選!応募する前にするべき自己分析やチェックリスト!
転職が成功するかは応募する前の準備で決まると言い切ってもいいほど、転職において下準備は重要です。
今回はそんな転職の下準備をチェックリストとして紹介しつつ、注意点や転職準備が終わった後の流れなども紹介していきます。
転職の下準備のチェックリスト10選!
転職ノートを用意して情報収集・整理・スケジュール管理を行う
転職を考え始めたら、まずは最初の準備として「転職ノート」を用意しましょう。
転職ノートとは、企業情報や自己分析といった転職に関する情報をどんどんメモしたり、些細な事でも気になる情報を見つけたらプリントアウトしてスクラップしていくためのノートです。
普通のノートブックでなく、新しい情報や書いておきたいことがあればどんどんページが足せるスクラップブックを転職ノートにするのがおすすめです。
「ノートなんて準備しても企業に見せるわけではないし、役に立たない」と思う人もいますが、転職ノートは転職成功のための最強ツールの一つなのでぜひ活用しましょう。
ノートでなくスマホやパソコンに書いても良いのですが、ノートは外出先や充電ができない状況でも書けますし、実際にメモを取ることで脳に情報がインプットされやすいので、個人的にはノートに書いていくのがおすすめです。
転職ノートに書くべきこと
転職ノートに記載したいのは、次のような内容です。
- 日程表(スケジュール管理)
- 転職の目的
- 「転職したらこうなりたい」という将来像
- 今までのキャリア
- 自己PR
- 自分の長所・短所
- 企業の情報
- 職業・業界の情報
- その他、転職に関する情報
上記を書くことで情報を管理できるので、せっかく調べた内容を忘れることもなくなりますし、自分の能力や目的を客観的に把握することで転職の成功率も上がるでしょう。
自分が転職したい目的をはっきりさせる
転職活動の下準備として、「なぜ自分は転職をしたいのか?」という目的を明らかにする必要もあります。
今の会社を転職したいと決意した理由や不満、転職先に求めている要素はなんなのかを明確にしましょう。
転職の理由は面接の際にも必ずといっていいほど質問されますし、明確な目的の定まっていない転職は失敗もしやすいです。
理由がパッと出てこない、明確にできないという人は前述した転職ノートに不満や新しい職場に求めていることなどを書き出していくと、転職の目的が浮かび上がってきます。
自己分析をする
転職の下準備として、自己分析をするというのも重要です。
自己分析を行うことで自己PRや志望動機の説得力をアップできますし、ミスマッチや転職後に後悔するリスクを大きく減らすことができます。
また、逆に転職を検討していた人が自己分析をした結果、今の会社に残るという選択をするケースもあります。
例えば「今の企業は福利厚生が充実していないし、ビルも古臭くて社員食堂もない」ことを理由に転職を検討していた人が自己分析をした結果、「今の会社は残業はないし人間関係は良好、転勤もない」と、案外自分が仕事に求めていることが揃っている事に気づいて転職を辞めるケースです。
転職したらどんな自分になりたいかをイメージする
転職の下準備として、転職してどんな自分になりたいかをイメージするのも重要です。
たとえば「残業のない会社に入って毎日家族と一緒に夕食を食べられる」、「育児休業や時短勤務がしっかりしている会社に入って結婚後も働きたい」など、就労条件的なことでも構いません。
イメージトレーニングは効果が科学的に証明されているので、転職後の自分をイメージするのは転職の下準備として大切です。
転職後の理想の自分をイメージしたら、具体的にビジョンを実現するにはどんな会社に入ったら良いかを考えていきましょう。
参考:https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/435/006_p165.pdf
転職活動のスケジュールを立てる
転職の準備として「いつまでに履歴書を作るか」、「いつまでに転職を完了させるか」といった転職活動に向けた計画を立てるのも大切です。
会社に勤めながら転職活動をしていると、「採用されなければ今の会社に残ればいい」という気持ちになりがちですが、そのような心構えではいつまで経っても転職活動に向けて動き出せません。
転職を決意したらその日から退職準備期間と考え、具体的なスケジュールを立てていきましょう。
3ヶ月~半年以内に退職と転職を完了させるのを目安に動くのがおすすめです。
今までのキャリアを棚卸しする
自分の今までのキャリアを棚卸しするのも、転職の下準備としておすすめです。
キャリアの棚卸しをすることで自分のスキルや経験が明確になるので、長期的なキャリアプランを考えたり、企業が求めている人物像と自分のキャリアを比較してミスマッチを防ぐことができます。
また、棚卸しで今までやってきた仕事を振り返ることで、同業種に転職してキャリアを活かすのか、スキルや経験を活かせる違う分野に転職するのか、それとも完全な異業種でゼロから学んでいくのがなどを判断できます。
今までのキャリアを活かすのであれば、そのキャリアが具体的に転職先にどのような形で貢献できるのかをまとめておきましょう。
また、今までと違う職業に転職したいと考えている人は、棚卸しの結果から自分の性格や能力はどんな仕事に向いているのかを分析しましょう。
転職先に自分を最大限にアピールできる方法を考える
転職の下準備として、書類選考や面接において転職先に自分を最大限アピールできる方法も考えましょう。
例えば書類選考を突破するには、履歴書の写真や人事担当者に好印象を与えたり、職務経歴書の自己PRで面接をしたいと思われるようなアピールを行う必要があります。
また、面接で自分の魅力をアピールするには質問の受け答えや話し方はもちろん、髪型やメイク(女性の場合)、服装なども活用して自分をアピールしていかなくてはいけません。
そんなアピールの方法についても、転職の準備段階で考えておきましょう。
日本人は昔から“恥の文化”が根付いているので、自分の良さを伝えることに慣れていない人も多いのですが、転職を成功させるには必須なので頑張りましょう。
クリエイティブ系の職種ならポートフォリオを作る
転職の準備として、クリエイティブ系の職種ならポートフォリオを作っておくのも大切です。
たとえばデザイナーやエンジニアであれば、自分の過去の作品や仕事をポートフォリオにまとめておけば、自己PRの説得力が格段に増します。
必死に考えた自分のスキルや魅力を口で語るよりも、一冊のポートフォリオの方が効果的であることは多いです。
デザイナーやエンジニア以外でも、実績や制作物が内定への影響を与えそうならポートフォリオを作ってみるのはおすすめです。
SNSをやっている人は問題のある画像や書き込みは削除しておく
せっかく始めたSNSを閉鎖してしまうのは気が引けると思いますが、最低でも過去の画像や書き込みはチェックして問題があれば削除しておきましょう。
Twitterのようなアカウントに制限や鍵をかけられるSNSであれば、転職期間中は人事担当者が見られないようにしておくのも良いでしょう。
SNSは転職をする際に意外と怖く、人事担当は採用する前に応募者のFacebookやTwitter、Instagramなどをチェックし、内容によっては採用を見合わせる、内定を取り消しにする可能性があるからです。
実名を出さず、顔写真も載せない人であればリスクは低いですが、IDとメールアドレスが同じだったり、場所や人が特定できる画像から把握されることもあるので注意して下さい。
企業研究や社員の口コミを情報収集する
転職の下準備として、応募する企業の研究や社員の口コミを情報収集するのも大切です。
転職したい企業が本当に自分の思い描いた通りの待遇、環境なのか確かめないと転職後に後悔する可能性が高いからです。
四季報や企業のホームページなどを見るのはもちろん大切ですが、退職した社員の意見や実際の人間関係のような情報は載っておらず、聞こえのいい表向きの情報しか載っていません。
また、上場企業だからと安心して転職したらブラックだったり、部署によっては上司が最悪でほぼ全員が半年以内に離職しているといった情報は口コミをチェックしなければわかりません。
そのため、転職会議やキャリコネなどの転職口コミサイトを見たり、場合によっては5chのような掲示板の情報も見るようにしましょう。
現在の職場を円満退職する方法を考える
現在会社に勤めながら転職先を探している人は、単色の準備として今の会社を円満退社する方法を考えておきましょう。
退職で揉めてしまうと、せっかく内定を獲得しても辞めさせてもらえず辞退せざるを得ない状況に追い込まれたり、人によっては損害賠償を請求されることもあるからです。
「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがありますが、今までお世話になったことへの感謝の気持ちも込めて、退職後に何も支障なく業務が進むように準備しておくことは、無用なトラブルを起こさず転職を成功させる上で大切です。
例えば会社の繁忙期に退職願を出してしまうと円満退職は難しくなってしまうので、辞められた側の立場も考えてスムーズに退職できるような準備しましょう。
転職準備を終えた後の転職活動の進め方は?
転職活動に必要なものを準備する
転職の準備を終えたら、まず転職活動をするにあたって必要なものを準備していきましょう。
応募と面接までに用意するものは、下記の通りです。
応募までに用意するもの
- 履歴書
- 職務経歴書
- クリアファイル
- 封筒
- 証明写真
- 手帳
面接時に必要なもの
- スーツ
- バッグ
- 筆記用具
- メモ帳
- スマートフォン
クリアファイルは必須ではありませんが、応募書類を郵送したり、面接当日にポートフォリオを持ち込む際にクリアファイルに書類を収納していると好印象を与えます。
希望する職種が決まっていれば求人を検索
必要なものを用意したら、いよいよ求人を検索しましょう。
既に働きたい職種が決まっているという人は、DODAやマイナビ、リクルートなどの転職サイト・エージェントを利用しましょう。
転職サイト・エージェントはハローワークやタウンワークと比べて求人数が豊富ですし、業種や勤務地を絞って検索できるのおすすめです。
タイミングが合えば転職エージェントが開催している転職イベントに出かけてみるのも、いい刺激になります。
検索をしてみて興味がある企業があれば、積極的に応募しましょう。
内定までに必要な応募数は平均で18~19社と言われているので、それぐらいには応募する前提で動きましょう。
職種が決まっていない人は自己分析を元に業界や業種を決める
まだ応募する職種が決まってないという人は、準備の項で説明した転職ノートや自己分析を元に、次に自分が働きたい業界や業種を決めていきましょう。
異業種転職となるので難易度は上がりますが、今まで働いていた仕事が合わなかったり、業界に将来性がない場合は頑張る価値はあるでしょう。
ただミスマッチや後悔による短期での再転職を防ぐためにも軽い気持ちで転職する業界を決めず、自己分析で判明した自分の性格や能力、実績から「この仕事であれば長くやりがいを持って働ける」という自信の持てる業界を選びましょう。
応募書類を作成する
求人を検索して応募したい企業が見つかったら、いよいよ書類を作成していきます。
応募書類の作成は転職準備にて説明したノートや自己分析、キャリアの棚卸しなどをベースに進めていく必要があります。
採用担当者からみて魅力的な人材と思われるよう、内容や書き方には努力と工夫が必要になるでしょう。
面接を受ける
応募書類を作成し、無事に書類選考を通過したらいよいよ面接です。
面接の内容は企業によって異なりますが、基本的に下記ついて質問をされます。
- 自己紹介をして下さい
- 自己PRをして下さい
- 転職理由を教えて下さい
- 志望動機を教えて下さい
- 弊社で活かせる実績やスキルを教えて下さい
- 逆質問はありますか?
鋭い方は気づくかもしれませんが、こちらの質問は全て転職準備とも関係があります。
例えば自己PRや志望動機は自己分析をすることで担当者に納得の行く回答ができるようになりますし、実績やスキルはキャリアの棚卸しで見えてきます。
また、逆質問も企業研究をすれば、自ずと聞きたいことがたくさん出てくるでしょう。
面接では上記の回答を事前に準備しておく他、想定外の質問や「雑談面接」だった場合の対策なども実践しておくと安心です。
内定を獲得したら転職する
面接後、無事に内定を獲得したらいよいよ現職を退職して、転職を行うことになります。
ここに行き着くまでが大変ですが、転職が成功すれば必ず頑張って良かったと思えるでしょう。
転職の下準備をする上での注意点
次に転職の準備を進める上での注意点について紹介していきます。
退職後に転職するなら資金面の備えをしておく
在職中でなく退職後に転職を行うという方は。資金面の備えをしておくのは大切です。
最低でも失業保険が給付されるまで、万が一失業保険の給付が終わっても何ヶ月かは生活できる程度の資金は確保しておく必要があります。
また、転職活動中は交通費や被服費・外食費なども準備する必要があるので、本当に退職後に失業保険を受給しながら生活を営んでいけるのか、しっかりと計画を立てましょう。
場合によっては退職後でなく、在職中に転職活動を行う方向に計画を修正した方が良いでしょう。
愚痴はノートの中だけにする
転職をするという事は前職に不満があるはずなので愚痴を言いたくなるかもしれませんが、愚痴は脳内や転職ノートの中だけに抑えるよう注意して下さい。
職場の愚痴を履歴書や職務経歴書、面接で言ってしまうと、印象が非常に悪く採用される確率が大きく下がってしまうからです。
たとえば「毎日100時間のサービス残業があって過労死しそうなので、人間らしい生活ができるよう転職活動をしています」「上司のパワハラが酷い」といった愚痴は、たとえ事実であっても転職活動中は伏せるべきでしょう。
本音は心に秘めておくか、話すにしても転職が成功して入社した後に「前職は○○で最悪だったんですよ」と軽い雑談の中で話すようにするのが無難でしょう。
アピールできることは事前に転職ノートにまとめておく
履歴書・職務経歴書の自己PRは非常に重要なので、何か思いついたらとりあえず転職ノートにまとめておきましょう。
後で履歴書や職務経歴書を書く時でいいや、と考えると忙しい転職活動の日々の中で忘れてしまうからです。
転職を成功させるにはどんな些細な長所も無駄にしてはいけないので、ふとした時にここはアピールできるかもなと思ったら、本番となる応募書類の前にノートに書いておきましょう。
口コミサイトや掲示板の情報はデマもある
先ほど転職口コミサイトや掲示板の情報を参照するのが重要と説明しましたが、それらのサイトにはデマも数多くある点には注意して下さい。
大半は実際に働いている社員の愚痴や、会社を辞めた人のコメントなのですが、中には競合の社員や愉快犯的なユーザーがありもしない噂を書き込んでいることがあります。
また、転職口コミサイトは当然ながら職場に対しマイナス感情を持っているからこそ転職した人の書き込みが大半なので、悪い部分ばかり書かれたり誇張されている可能性もあります。
本当は職場に良い箇所があっても転職した人はあまりそこを書かないので、口コミを鵜呑みにするのではなく事の真意は自分で判断することが大切です。
転職の準備や応募する前にやるべきことまとめ
今回は転職の下準備や、応募する前にやっておくべきことなどを紹介しました。
「何事も準備が肝心」と言いますが、転職活動の場合は準備でどれだけ努力したかが結果を左右すると言っても過言ではありません。
準備が足りていない状態で応募すれば必ず書類の内容や面接での対応で担当者に見抜かれますし、仮に採用されたとしても「仕事内容や雰囲気が思ったのと違う」というミスマッチや後悔に繋がってしまうでしょう。
転職は自分の一生に大きく関わることなので、成功させるには慎重に慎重を重ねて準備を怠らないようにすることが大切です。