転職活動のスケジュールの立て方や平均期間、流れなどを解説！
ここでは、転職活動のための一般的なスケジュールの立て方と、スケジュールを考える上での注意ポイントをご紹介します。
勤めている会社や応募先の状況などによって微妙に違う部分は、臨機応変にコントロールして、効率よく転職活動を行いましょう。
転職活動のスケジュールの立て方
転職のスケジュールは逆算で立てるのがポイント
転職活動のスケジュールを立てる場合、「5月までに転職をしたいから、3月には面接を受ける。そのためには2月には転職活動をスタートする」という様に、逆算でスケジュールを立てるのがポイントです。
逆算せずにスケジュールを立ててしまうと、いつまでも転職せずダラダラと過ごしてしまったり、失業保険が切れてしまい焦って転職して失敗しがちです。
閑散期や余裕を持った退職スケジュールを立てる
また、転職のスケジュールを立てる際は、反感を買いやすい繁忙期でなく閑散期を狙ったり、余裕を持ったスケジュールを組むことも大切です。
転職の情報集めはいつからでもできますが、いざ応募や面接を開始すると慌ただしく動き出します。
余裕を持って引き継ぎの準備を済ませておいたり、トラブルがあっても問題がないような環境を整えておいた方が、最終的にスムーズに転職できるでしょう。
最低でも18社に応募する前提でスケジュールを組む
転職のスケジュールを立てる際は、1社や2社でなく18社に応募する前提で余裕を持ったスケジュールを組むのも重要です。
これは、転職を成功させた人の平均応募数が18社、19社であるためです。
年齢によっては30社ほどに応募しなくては内定が得られないので、必然的に時間も相応にかかってくるでしょう。
転職活動にかかる平均期間はどれくらい？
通常3ヶ月以内
転職活動にかかる平均期間は年齢にもよりますが、3ヶ月前後となっている人が多いです。
ただあくまでも平均期間なので1ヶ月も経たずにすんなり決まる人もいれば、半年ほど経っても決まらない人もいます。
3ヶ月以内で転職を成功させるには事前に流れを把握した上で、スケジュールをしっかりと組んで動いていくのが大切です。
1年以上かかると転職で不利になるので要注意
転職活動に1年以上かかってしまうと、年齢が増えてしまう上に、退職していると空白期間が生まれて転職で不利になるので注意して下さい。
そのため、転職のスケジュールをしっかりと立てて、3ヶ月～半年以内を目安に転職できるようにするべきでしょう。
転職スケジュールの流れやステップを解説
転職活動は、大まかに次のようなスケジュールで進みます。
- まずは自己分析をする
（スケジュールの目安：転職の3～6ヶ月前） - 転職サイトに登録して企業研究をする
（スケジュールの目安：転職の3～6ヶ月前） - 条件を満たした求人があれば応募する
（スケジュールの目安：転職の2～5ヶ月前） - 書類選考が通ったら面接を受ける
（スケジュールの目安：転職の2～4ヶ月前） - 会社に退職願を出して引き継ぎ作業
（スケジュールの目安：転職の1～3ヶ月前） - 転職先に入社して転職完了
それぞれについて解説していきます。
まずは自己分析をする
転職スケジュールを考えるにあたって、まずは事前準備として自己分析をするのが大切です。
自己分析とは、自分のキャリアや転職の目的などを客観的に分析することです。
自己分析をすることで自分が応募するべき職種や面接でのアピールの仕方、仕事に対して本当に求めている条件などが見えてきます。
自分の長所・短所、自己PRできることについてもまとめておきます。
また、自己分析をして転職をすることで、ミスマッチによる後悔を避けられるというメリットもあります。
転職ノートを作っておくと効果的
自己分析と合わせて転職ノートを作成し、スケジュールの管理や企業の情報をまとめるのもおすすめです。
「転職ノート」とは、転職に関する情報や些細な気になったことなどをまとめたノートです。
転職活動中のスケジュール管理や業界・業種・企業研究、自己分析などもすべてそこにまとめることで、効率よく確認できます。
転職サイトに登録して企業や業界の研究をする
自己分析をしたら、次に転職サイトに登録して転職したい企業や業界の研究をしましょう。
研究では自分との相性や将来性、社風、キャリアアップの可能性などを調べます。
転職は人生でそう何度もあることではありませんし、成功させて心から「転職して良かった」と思うには、業界や企業の研究は時間をかけて行うべき作業といえます。
「一日も早く転職したい」と焦る気持ちはわかりますが、自分にとってベストの転職先はどこなのか、じっくりと調べた上で見つけ出しましょう。
転職サイトやエージェントは転職者にとって最強のツール
転職サイトや転職エージェントは、転職者にとって最強のツールなのでこれを使わない手はありません。
ハローワークや求人雑誌も悪くないのですが、転職サイトでは企業情報だけでなく、転職の際に知っておきたいさまざまな情報を得ることができます。
転職エージェントは会社選びに協力してくれるだけでなく、面接の練習や履歴書の添削にも対応しています。
そのため、転職準備期間中にサイトやエージェントに登録して、利用するのは賢い方法と言えるでしょう。
応募や面接に必要なものを準備
応募を始めると面接・採用までの期間はバタバタと忙しくなるので、余裕のある準備期間の間に必要なものを準備しておきましょう。
転職活動に必要なものは、次の通りです。
- スーツ
- バッグ
- 履歴書
- 職務経歴書
- クリアファイル
- 封筒
- 証明写真
- 手帳
- 筆記用具
- スマートフォン
転職を希望する会社に応募する
自己分析や研究が終わり、求人を見て応募したい企業が決まったら、いよいよ転職活動が本格的ぬスタートします。
応募する際は面接・採用がトントン拍子に進んだら退職時期が繁忙期に被ってしまい、退職を許されなかった…ということがないように逆算してスケジュールを考えておくことが大切です。
応募の際は履歴書・職務経歴書・自己PRなどの必要書類を作成し、インターネットや郵送などで企業に応募します。
応募から一次面接までは通常1～2週間、長いと3週間以上かかる会社もあります。
応募した企業の対応が迅速かどうかも、企業体質を見極める上での参考になるでしょう。
書類選考が通ったら面接を受ける
書類による選考をパスしたら、いよいよ面接を受ける流れになります。
企業側から日程がセッテイングされますので、都合がよければその日程で問題がない旨を伝えましょう。
会社に勤めながら転職活動をする場合、面接日を自身の休日（応募先は営業日の場合に限る）や平日の夜に設定してもらうよう頼むのもありです。
応募する際に「平日は19時まで面接は厳しい」といった旨を伝えておくと、配慮してもらえる可能性があります。
最近は企業によってはWeb面接を導入しているケースもあるので、昼休みや就業後にも面接が受けやすくなっています。
一次面接が終わると、次に現場の責任者や会社のトップを交えた二次面接（最終面接）が控えているので、対応の練習や服装チェックもスケジュールに組み入れておきましょう。
有給休暇をとって面接に行く場合は会社にバレないよう注意
働きながら面接を受ける場合、有給休暇を取得することになりますが、その際に会社に転職活動をしていることがバレないよう注意して下さい。
応募企業はできれば平日の日中に面接を行いたいので、仕事によっては有給休暇を使わなければならない場合も多いでしょう。
しかし、転職活動をしていることが会社にバレてしまうと、妨害やいじめに遭うことも多いので、くれぐれもバレないように気を付ける必要があります。
会社に退職願を出して引き継ぎ作業
転職先が決まったら、速やかに勤めている会社に退職願を出して引き継ぎ作業を始めましょう。
退職規定が設定されている企業が多いと思うので、目安として最低でも退職日の1ヶ月前には退職したい旨を伝える必要があります。
転職先の企業としては中途採用者にはできるだけ早く来てほしいので、伝えづらいかもしれませんが頑張って切り出しましょう。
退職の切り出し方によっては上司に不快感を与えてしまうこともあるので、円満退社を成功させるには伝え方やタイミングには細心の注意を払わなければなりません。
退職理由も角が立たない正当な理由をあらかじめ考えておき、引き継ぎのためのスケジュールもしっかりと計画した上で、上司に「そういう理由なら仕方がない」と納得してもらうことが重要です。
転職のスケジュールの立て方や流れまとめ
今回は転職のスケジュールの立て方や流れ、注意点などを紹介しました。
円満退社すれな万が一の時に出戻りができますし、退職する会社の人材を人脈にもできるので、スケジュールをしっかりと立てて円満退職をすることは大切です。
新卒の就職活動に比べて転職は心や時間に余裕がない人も多いのですが、スケジュールを元に臨機応変に効率よく転職活動を行いましょう。
