転職しなければよかったと後悔しない方法や転職してよかった企業の特徴
様々な苦労をして転職を成功させても、入社後に「転職しなければよかった」と後悔する人は残念ながら多いです。
そこで、今回は転職後に「転職しなければよかった」と後悔しない方法や対処法を紹介します。
合わせて逆に転職して良かったと思える企業の特徴なども紹介しているので、参考にして下さい。
転職しなければよかったと後悔しない方法!
給与だけでなく自分がやりたいと思っている仕事を選ぶ
転職しなければよかったと後悔しないためには、まず給料だけでなく自分がやりたい仕事を選ぶことが重要です。
多くの人は転職に際して「給与がいい」「残業が少ない」「福利厚生が充実している」といった条件面を重視する傾向があります。
それ自体はとても良いことなのですが、転職後には毎日朝から晩まで仕事の日々が待っています。
そのため、給料や待遇が良くても、あまりにも不向きでやりたくない仕事に転職してしまうと、転職しなければよかったという後悔へと繋がってしまうのです。
仮に最初の何年かは我慢できても、やりたくない仕事は数年後に後悔することになります。
逃避で転職をすると後悔する可能性がある
例えば前職で残業が多くて辛い思いをした人は、その反動で「とにかく残業が無い仕事に就きたい」と思ってしまいがちです。
しかし、望み通り残業の無い会社に就職したとしても、やりがいが一切なく、何のためにやっているかも分からない仕事を続けていると、次第に後悔が募ってしまい、「転職しなければよかった」と思ってしまう可能性が大です。
これはキャリアアップを目標とした前向きな転職と違い、残業の無い会社に行きたいという希望は「過酷な状況から抜け出したい」という逃避願望で後ろ向きな転職であることも関係しています。
最低限の労働環境が整っているのが大前提ですが、やはり人間は自分がやりたい仕事に“やりがい”を感じられます。
転職しなければよかったと後悔しないためには、できれば逃避でなく前向きに転職することが大切です。
将来につながる仕事を選択する
転職しなければよかったと思わないためには、将来に繋がる仕事を選ぶのも大切です。
そこで働いている人を否定する訳ではありませんが、ひたすら単純作業を繰り返すような仕事は、スキルも経験も身につかないので将来に繋がりません、
どのような場合でも5年後・10年後のキャリアプランを立てて、自分の将来に活かせる仕事を選ぶことが、後悔のない転職に繋がるでしょう。
仮に自分がやりたい仕事ではなかったとしても、将来につながる仕事という実感があれば、意欲をもって働くことができます。
転職前に会社の口コミや情報をできるだけ集める
転職しなければよかったと後悔しないためには、事前に会社の口コミや実態といった様々な情報を集める必要があります。
例えば求人票では「残業は20時間以内」といいながら、実はほとんどの社員が毎日終電まで働いていたというようなケースは掃いて捨てるほどあります。
予想と実態が大きく異なる転職はどうしても後悔へと繋がってしまうので、転職を成功させたいなら情報は集められるだけ集めておくべきです。
転職口コミサイトで情報を入手する
会社の口コミを集める具体的な手段ですが、「転職会議」や「キャリコネ」「カイシャの評判」「VORKERS」といった転職口コミサイトをチェックするのがおすすめです。
各サイトには実際に在籍していた社員の不満点が口コミとして記載されているので、「残業が少ないと言っていたのに実は多かった」「自分の裁量で仕事ができない」といった内部情報を知ることができます。
転職したことを後悔する口コミもあるので、転職してよかったと思える転職を成功させるには必ずチェックしておく必要があります。
ただし、転職口コミサイトには偽情報もあるので、すべてを鵜呑みにせずひとつの情報として参考にして下さい。
関連リンク:転職会議
5チャンネルや掲示板で情報を入手する
転職しなければよかったという事態を回避するには、5chのような掲示板をチェックすることも役立ちます。
ガセネタも多いのですが、転職口コミサイトには書けないような真実が見えることもあるからです。
ガセネタの実がなる畑の中から食べられるネタだけを見繕える審美眼が必要になりますが、自分の目で真実を見抜ける人にはおすすめです。
面接で仕事の流れや残業時間を聞いておく
転職しなければよかったと後悔しないためには、面接で実際に入社した際の仕事流れや残業時間を確認しておくのも大切です。
仕事の流れや残業時間を聞いておけば入社後に「残業がないと聞いていたのに残業が月100時間もある!」というミスマッチを回避できます。
聞くタイミングですが、面接で必ずと言っていいほど最後に「何か質問はありませんか?」と逆質問をされますので、この時に自分が採用になる部署の仕事の流れを聞いておきましょう。
「同じ部署の方の、一日の仕事の流れをお聞かせいただけますでしょうか?」といった聞き方で、質問をすると良いでしょう。
素直に毎日「終電まで残業しています」と答える人はいませんが、ある程度の業務の実態を把握することはできます。
「デスクワークが多いと思ったけど意外と出かけることが多そうだ」「仕事自体は忙しそうだけれど、ランチの時間はしっかり取れそうだ」というような情報が分かるので、入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するのを防げるでしょう。
面接で具体的な仕事内容を聞いておく
転職しなければよかったと後悔しないためには、面接の時点で仕事内容をしっかりと確認して、自分でも務まるかを確かめておくのも重要です。
「入社すれば何とかなるだろう」と安易に考えて入社してしまうと、思っていたのと実際の仕事内容が違って転職を後悔することになってしまいます。
また、採用担当者は現場を知らず、おおまかな仕事内容しか知らない場合も多いので、二次面接などで実際に上司となる人がいれば納得できるまで仕事内容を説明してもらいましょう。
社長がどんな人物かチェックしておく
転職をする前に、社長がどのような人物なのかホームページやネット上、雑誌上で発言などをチェックして、どんな考え方をしている人物なのかを把握しておきましょう。
大企業であれば社長と関わることが少ないのですが、中小企業だと毎日社長と顔を合わせることになりますし、社長の考え方一つで仕事や社内の雰囲気がまったく違います。
小さい会社ほど社長の理念や方針ですべてが動いていると言っても間違いではありません。
転職をしなければよかったと後悔する人の中には、社長の情報を集めないばかりに、パワハラやワンマン体質でまいってしまう人も少なくありません。
情報収集だけでなく、面接で社長と対面する機会があれば発言や表情などもチェックして、人柄を見抜きましょう。
事前に企業研究・業界研究をしっかり行っておく
転職活動を成功させる必須事項ともいえますが、応募前に企業情報をしっかりと調べ、業界の特性や発展性なども詳しく調べておくことが大切です。
転職活動で忙しいのにそこまでやっていられない、と思う人もいるかもしれませんが、企業研究・業界研究を行うか行わないかで転職後の満足度が大きく違ってきます。
やみくもに多くの企業を受けるよりも企業研究・業界研究をしっかりと行った方が採用試験での内定率も上がりますのでお勧めです。
転職しなければよかったと感じている人の理由
- 収入が下がった
- 残業時間が増えた
- 仕事内容が思っていたのと違う
- 会社の考え方が合わない
- 人間関係が悪い
- 会社の将来性がない
- 休日日数や福利厚生に不満がある
転職をしなければよかったと後悔している人の理由として多いのが、上記です。
多くは転職前の調査不足や、求人票に嘘がかいている、面接での確認不足が原因となっています。
やはり転職後の後悔を避けるためには、調査と確認が非常に重要なことが分かります。
転職しなければよかったと思った時の対処法
ここからは既に転職をしてしまって、後悔をしている方が今からできる対処法を紹介していきます。
今の職場の長所を探す
転職しなければよかったと感じている人は、まずは今の職場なりに良い所がないか探してみましょう。
どんな職場であっても、必ず1つや2つは前の職場よりも優れている箇所があるはずです。
今の職場を客観視して長所を見つけることで、この仕事も案外悪くない、転職して良かったと思えるようになるかもしれません。
もう一度転職する
今の職場にいいところなんて一つもないという人は、後悔がうつ病やストレス性の病気に発展する前に再度転職することをおすすめします。
転職したばかりだと再度転職するのは気が引けるかもしれませんが、無理に我慢して病気になると転職は容易ではありません。
特に若ければ転職したばかりでも転職先はたくさんあるので、転職エージェントに相談するなどして早めに転職することをおすすめします。
前の会社に出戻りする
転職しなければよかったと後悔している人は、前職の方がまだマシだったと感じるはずです。
そのため、いっそのこと出戻りをしてみるのもおすすめです。
円満退職をしているという前提にはなりますが、出戻りをする人はあなたが思っているよりも多いので、意外とあっさり受け入れられるでしょう。
実際、退職してみて初めて、前職がいかに恵まれていたか分かる人は少なくありません。
転職してよかったと思っている人の特徴
ここまで転職しなければよかったと後悔した人の特徴や対処法などを紹介してきました。
次に、逆に転職をしてよかったと思っている人の特徴を紹介していきますので、参考にして下さい。
- 給与よりもやりたい仕事を選んだ
- 人間関係が良くなった
- 給与が良くなった
- 能力を正当に評価されるようになった
- 残業が減った
- 通勤時間が減った
- 将来性のある業界を選んだ
- 転職エージェントを活用した
上記を意識した転職をすることで、入社後に転職しなければよかったと後悔せずに済む可能性が高いでしょう。
例えば転職をすれば高確率で人間関係が改善されるので、給料が多少減ったとしても快適に働けるようになって、転職して良かったと感じる人は多いでしょう。
他にも残業時間や通気時間の減少も、働きやすさに直結するのでやはり転職して良かったと感じやすいです。
上記のような仕事へ転職するには、専属のコンサルタントから条件を満たした求人だけを紹介してもらえる、転職エージェントの活用がおすすめです。
転職してよかったと感じている人の割合
転職しなければよかったという後悔をしている人が多い一方で、転職してよかったと感じている人はどれくらいいるのでしょうか。
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」を参考に、転職してよかったという人の割合も紹介していきます。
約53%が「転職に満足している」と回答
結論から言うと、厚生労働省の調査の結果、転職をした人の53%は転職して良かったと感じているようでした。
回答 | 割合 |
---|---|
満足、やや満足 | 53.4% |
どちらでもない | 34.5% |
不満、やや不満 | 11.4% |
一方でおよそ10人1人の割合で転職しなければよかったと後悔している人がいることがわかります。
仕事内容・労働条件は満足している人が約7割を占めている
同じく厚生労働省の調査によれば、仕事内容では69.2%が、労働条件は62.3%満足しているという結果が出ました。
この事から、転職をすることで仕事内容や労働条件が前職より改善され、転職してよかったと思う人は多いことが分かります。
賃金は満足していない人がやや多い傾向
一方で賃金に関しては満足している人は46.6%に留まり、満足していない人は27.1%にも上るという結果が出ています。
この数値は「転職で給与が上がった(下がった)」人の割合とも一定の相関性が見られるので、転職した結果給与が下がってしまい、「仕事内容には満足してるけど賃金は不満」という人も多いことが伺えます。
転職しなければよかったと後悔しないための方法まとめ
今回は転職しなければよかったと後悔しないための方法や、逆に転職してよかったと感じている人の特徴などを紹介しました。
転職後で「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、事前チェックや面接の場での仕事内容や残業時間の確認しておくことが大切です。
また、転職しなければよかったと後悔したくない人は、転職のプロである転職エージェントを活用するのもおすすめです。
転職エージェントは年間で数百人の転職を成功させた実績のあるプロなので、きっと後悔のない転職をサポートしてくれるでしょう。