公開:2023年1月11日

期待されていない社員の特徴は？大事にされず辛い時の対処法

会社から期待にされず、辛い日々を過ごしている方は少なくありません。

今回はそんな踏んだり蹴ったりの仕事人生を歩んでいる、会社で四面楚歌のような状態になっている社員の特徴や適切な対処法を紹介していきます。

会社から期待されていない社員の特徴・共通点

補佐的な仕事に回されキャリアを積むことができない

「入社したての頃は、意気揚々と仕事に取り組んでいたのに、いつの間にか補佐的な仕事に回されてしまった」という場合は、会社から大切にされていない可能性があります。

ある程度の規模がある会社の場合、社員の将来も考えた上で人事異動を決定するはずです。

十分なキャリアを積むことができない部署に回されてしまったということは、会社が期待していない、大切にしていない証拠かもしれません。

昇給が止まったり、減給になった

給与の内容は、会社の意向を最もよく反映しています。

会社の経営が順調にもかかわらず昇給が止まってしまったり、減給になってしまった場合は、会社から価値のない人と思われ、期待されていない可能性が非常に高いです。

このような状況に陥ってしまうと、会社に残っても絶対に行きたくない僻地に転勤させられたり、それとなく退職を迫られるなど、会社があの手この手で退職するように仕向けてくる場合があります。

企業は不当に正社員を辞めさせることができないので、あくまで本人が自己都合で辞めるように仕向けます。

上司の態度が冷たくなった

「入社した頃は何かと面倒を見てくれた上司が、最近はほとんど声をかけてくれなくなった」「以前はよく飲みに誘ってくれた上司が、最近はまったくご無沙汰」といったように、上司から大切にされないと感じる場合も、会社から期待されていない可能性があります。

上司は自分の評価が高いときは優しく頼りになる存在ですが、ひとたび価値のない人と判断されたときは、リストラの片棒をかつぐような冷酷な存在と化します。

上司の態度は、会社の評価を示すバロメーターでもあるのです。

同僚が受けている研修を自分だけ受ける機会がない

「同僚はリーダーシップ研修などを受けているのに自分には何の話もない」ときは、会社から期待されていない可能性が濃厚です。

外資系のように自分から手を挙げて研修を受けるようなシステムは別ですが、日本企業の場合、研修を受ける機会がないということは、将来に向けてのステップアップを会社が期待していないということです。

人事担当者が判断したというよりは、上司の意見が反映されている可能性が高いでしょう。

損得感情で動く社員に利用されてしまう

会社から期待されていない人は、損得勘定で動く人間に利用されやすいのも特徴です。

世の中には「正しいか正しくないか」よりも、「損か得か」で動く人間が大勢います。

特に旧態依然としたアップダウン経営を行う会社では、必ず損得で行動する人間がうごめいています。

そうやってうまく立ち回ることが、自分の出世や昇給につながるからです。

損得で動く人間は会社から大切にされない社員がいると、「こいつは会社で価値のない人間だ」とばかりに軽視したり、利用しようとします。

会社から大切にされていない人はまず自分自身を褒めてあげよう

損得で動かないのは人間として素晴らしいこと

もしもあなたが損得勘定で動く上司や同僚から「期待されていない」「会社で大切にされない」と悩んでいるなら、あなた自身は「損得勘定で人を傷つけるような人間にはなりたくない」と思っているはずです。

その考え方は本当に素晴らしいので、ずっと変わらずに持ち続けたいものです。

「人を傷つけたくない」と思える時点で、あなたは損得で動く人の何倍も、人間的な価値を持っていると言えるでしょう。

なぜなら仕事のスキルはがんばれば積むことができますが、人間性は大人になってからでは磨くことができません。

本来であれば損か得かで動くような人よりも、あなたのようなまっとうな生き方をする人の方が、会社に貢献できる人材なのかもしれません。

しかし、残念ながらうわべの能力を重んじる会社は、そんなあなたの価値を正当に評価できないのです。

会社から期待されない、大切にされない人が知るべき対処法

「いつか活躍できる日がくる」と信じて耐える

会社の中であなたが価値のない人と思われ、大切にされない場合はもう少し耐えてみるのも一つの対処法です。

あなたに能力がないのではなく、会社があなたの良さに気付かないだけで、人として正しく動けるあなたのことを見る人はしっかりと見てくれています。

逆に損得勘定で動く人たちは、今は調子よく立ち回っているかもしれませんが、人間性の低さを暴かれる日が必ずやってきます。

その時に評価されるのは、正しい人間で合うあなたでしょう。

会社が必要とする人間が、素晴らしい人間とは限りません。むしろ逆であるケースが、この世の中にはごまんとあります。

ただ、実際には転職するのが無難

ただ現実問題として、あなたに期待していない、大切にしない会社は、たとえどんなにあなたが耐えたり努力をしても、評価を覆すことはほぼありません。

社員の意欲や能力を正当に評価できる会社であればリベンジも十分可能ですが、そもそも大切な社員を冷遇して平気で切り捨てるような体質の会社だからこそ、今あなたが辛い思いをしています。

そのため、耐えに耐えて評価される日を待つよりも違う会社で新たなチャレンジをする方が、あなたにとって最良の選択といえるかもしれません。

会社から期待されていない時に残るか、転職するかを選ぶポイント

会社の雰囲気が合ってないと感じるなら転職すべき

そもそも自分自身の良さが発揮されない会社で働いているケースもあります。

会社の選択自体を間違えてしまっていると、たとえどんなに自分自身ががんばっても、事態が変わることは望めませんので転職するべきでしょう。

利益だけを追求する会社も転職するべき

たとえば経営者が「社員の人間性は関係ない。利益さえ出してくれたらいい」という考え方だとしたら、人を押しのけて上に立とうとする人が社内で活躍するでしょう。

会社から期待されない立場の弱い人間は甘く見て、自分の失態を部下に擦り付けることも厭わないような人も、利益さえ上げれば何も言われることはありません。

このような会社も転職するべきと言えるでしょう。

逆に、「会社の事業を通して社会に貢献したい。同じ思いを持って一緒にがんばってくれる仲間を求めている」という考えの社長であれば、立場の弱い人間を軽視して利用するような計算高い人間は、当然軽蔑されますし出世もありません。

ポリシーを持って働きたい人も転職するべき

もしもあなたが「損得で動くのではなく、ポリシーを持った会社で使命感を持って働きたい」と望んでいるなら転職するべきです。

会社から期待されていないのは、そもそも自分が働く会社を間違えているのかもしれません。

思い切って今の会社を辞めて、自分のポリシーに合った会社に転職すれば今まで感じていた悩みや苦しみはほとんど消えてしまうかもしれません。

会社から大事にされず転職する際の注意点

退職前に転職先を見つけておく

「どうせ転職するのだから、自分を大切にしないこんな会社は、すぐに辞めてしまおう」と考えるのは早計です。

退職してから失業給付をもらいながら転職活動をすることはできますが、すぐによい転職先が見つかるとは限らず、失業給付期間が切れたときに大きなプレッシャーを感じる可能性が高いからです。

今はひたすら我慢をして会社に勤めながら転職活動を行い、転職先が決まってから退職するのが、一番無理のない方法です。

「自分はいずれこの会社を辞めるのだ」と思えば、たとえ会社から価値のない人間だと思われても、上司から大切にされないとしても、明るい気持ちで前を向いて進むことができるでしょう。

1ヶ月前には退職を申し出ておくとスムーズ

退職をする際は、最低でも1ヶ月前に退職の申し出をするようにしましょう。

2週間前などに退職を申し出ると引き継ぎが間に合わず、トラブルになってしまう可能性があるからです。

ただ会社から大切にされない人は基本的に会社側はあなたに退職してほしいと思っているので、申し出れば断られることはありません。

希望通りの期日に退職できる可能性は、極めて高いでしょう。

転職は会社から期待されていない方が有利

上司から期待されていた人が退職を申し出ると、「それは困る」「私は君に期待していたんだぞ。私を裏切るのか？」と揉めてしまうケースもあるからです。

会社で大切にされない辛さを味わった人は、その点に関してはほとんど心配がないので、安心して転職活動に臨むことができます。

転職先の会社から「なるべく早く来てほしい」と言われても融通が利くでしょうし、補佐的な仕事に回されてしまっていたなら、引き継ぎも簡単です。

転職先が決まったことで、まるであなたのところに幸運の女神がやってきたかのように、すべてがスムーズに運ぶのを実感できるでしょう。

会社から期待されていない人は転職エージェントでの転職がベスト

キャリアコンサルタントからアドバイスがもらえる

「今の会社を辞めても、どんな仕事に就いたらいいかわからない」というような悩みをかかえている場合でも、転職エージェントなら担当のキャリアコンサルタントから適切なアドバイスをもらうことができます。

応募書類のチェックや模擬面接なども受けることができ、登録や紹介はすべて無料なので、利用しないのはもったいないというものです。

転職エージェントに登録する場合は、1社だけに絞らず、2～3社に登録して比較検討しながら転職活動を行うのがベストです。

その中から自分と相性の合うキャリアコンサルタントを見つけ、その人にしっかりと付いて転職活動を進めていきましょう。

会社で期待されない、大切にされない人の特徴や対処法まとめ

会社で期待されていない、大切にされていないといった悩みをかかえている場合、会社の体質的な問題以外に、自身が職業選択そのものを間違えているケースもあります。

コツコツとモノづくりをするのが向いている人が営業の仕事を選んでも、自分の良さを発揮できずに会社から軽視されるのが分かりやすいでしょう。

今の会社が辛い場合は転職エージェントに登録した方が良いでしょう。

転職のプロフェッショナルであるキャリアコンサルタントにさまざまなことを相談しながら、今度こそ最良の職場をゲットしましょう。