【保存版】履歴書の書き方マニュアル!枠が小さい時の対処法も紹介
転職活動を成功させる上で基本中の基本ともいえるのが、正しい書き方で履歴書を完成させるというものです。
どんなに実力や才能のある人でも、履歴書の書き方が誤っていると悪印象になってしまい、書類選考の時点で落とされてしまいます。
そこで当記事では好印象な履歴書の書き方やコツ、記入欄の枠が小さい場合の対処法などを紹介していきます。
【例文付き】履歴書の書き方完全マニュアル!
基本情報欄(氏名・日付・現住所・連絡先・電話番号・メルアド・写真)の書き方
まずは氏名や住所、電話番号といった履歴書の基本情報欄の書き方を紹介していきます。
基本的には上記画像を参考に、記入をしていけば問題ありません。
氏名や電話番号、住所などそれぞれの記入欄の書き方についても詳しくみていきましょう。
氏名は堂々とした文字でバランスよく書く
まず履歴書の左上にある「氏名」ですが、採用担当者の印象をかなり左右するので、堂々とした文字でバランス良く書きましょう。
パソコンの場合は他の記入欄より文字サイズを大きくするだけで良いのですが、手書きの場合は他の部分をどんなにきれいに書いても、氏名が乱れているとそれだけで悪印象を与えてしまうので、くれぐれも注意しましょう。
氏名をどんな風に書くかは、その人の性格を表すとも言われているので、できる限り美しい字を意識し、苗字と名前の間に間隔を適度に空けることも忘れないでください。
履歴書に記入する前に、何度か別の用紙で練習すると良いかもしれません。
また、履歴書の枠内に小さい字でこじんまりと書いてしまうと、「気の小さい人ではないか?」と思われる可能性が高いのと、漢字の「とめ」や「はね」「はらい」などの細かい部分もしっかりと注意して下さい。
名前は目立つ箇所なので細やかな部分も疎かにしていないかを、人事担当者はちゃんとチェックしています。
日付欄は提出日を記載する
氏名欄の右上の日付欄は履歴書の提出日を記載して下さい。
郵送の場合は投函日、面接に持参する場合は面接当日の日付を書けば大丈夫です。
年号は西暦でも和暦でもかまいませんが、西暦なら他の部分もすべて西暦に、和暦なら他もすべて和暦と、履歴書の中で統一して書く必要があります。
現住所は都道府県から書き、ふりがなも忘れずに記入
履歴書に書く「現住所」は、市からではなく都道府県から書き、郵便番号やマンション名、ふりがなも忘れずに記入します。
現住所の下の「連絡先」は、現住所と同じであれば“同上”と書いて良いです。
もし現住所と連絡先の住所が違う場合は、その住所を別途書きましょう。
電話番号は一番連絡の付きやすいものを記載する
履歴書に書く電話番号は、基本的に日中連絡が付く電話番号を記入します。
書き方は090-0000-0000のように、ハイフンを入れて書くのが一般的です。
かつては履歴書に固定電話の番号がないと信用が得られない時代がありましたが、今は携帯電話が普及しているのでそうした偏見もなくなりました。
携帯電話しか持っていないのであれば、携帯番号のみを書いてあっても問題ありません。
稀に「固定電話を書かなければ書類選考で落ちてしまうかも」と思い込んで、携帯電話しか使っていない人が無理して固定電話の番号を記入してしまい、応募先がいくら電話しても繋がらないと困ってしまう場合があります。
どうしても固定電話の番号を書きたければ携帯と両方書いておき、日中つながりやすいのがどちらなのかを明記しておいても良いでしょう。
メールアドレスはスムーズに返信できるものを記入
メールアドレスはパソコンでも携帯でも構いませんが、常に確認でき、応募先から連絡が入った場合に迅速に返信できるアドレスを記入するのがベストです。
ただし、常に確認できるからといって前職・現職の社用アドレスを記入するのはNGです。
電話番号にもいえることですが、社用の連絡先を履歴書に書いてしまうと一般常識が無いと判断され、書類選考で落とされる確率が高いでしょう。
年齢は記入日の時点の年齢を記入
履歴書に書く年齢は、名前の右上に書いた日付の時点での年齢を記入します。
もし10月20日が誕生日で、記入日が10月19日であれば、届く頃には年齢が増えていたとしても、記入時点での年齢を書いて下さい。
写真は縦4㎝・横3㎝で証明写真を撮影する
履歴書の写真は縦4㎝・横3㎝、写真館やスピード写真機などで3ヶ月以内に撮影した証明写真を使うようにして下さい。
履歴書に貼る写真は名前と同様、履歴書を見たときの印象を大きく左右するので重要です。
面接官は履歴書の写真を見て応募者をイメージするで、写真が下手な自撮りだったり暗い雰囲気だったりすると、職歴やスキルが立派でも書類選考で落とされる確率が上がってしまいます。
撮影料をケチって本来なら採用されるはずだった企業を落とされるのは勿体ないので、好印象な証明写真を用意しましょう。
服装は洋服の襟元あたりが写真に入るので、スーツが理想的です。
ワイシャツのシワや汚れ、スーツの色(黒かダーク系が無難)、ワイシャツの色(白が無難)などに注意しましょう。
髪型も印象を左右するので、前髪やサイドの髪が長い人は顔がきちんと見えるように耳にかける、女性であればメイクも証明写真で映えるものにしましょう。
姿勢は正面をしっかりと向いてピンと背筋を張ると、好印象な写真になりやすいです。
履歴書の「学歴・職歴欄」の書き方
学歴は中学校卒業、または高校卒業から記入
履歴書の学歴は明確な決まりはありませんが新卒であれば中学校卒業から、転職であれば高校卒業から記載するのが一般的です。
また、履歴書の学歴・職歴欄の1行目は欄の中央に「学歴」と記載し、学と歴の間は1文字程度空け、手書きであれば全体のバランスを考えながら書きましょう。
2行目以降は中学校卒業から最終学歴までを1行ずつ書いていけば問題ありません。
画像にあるように都立・私立・国立などの後に、略称でなく学校の正式名称を入れ、1文字空けて「入学」または「卒業」と書きます。
例えば高校名は「〇〇高校」と略さず、「〇〇高等学校」と書き、大学の場合は学部・学科まで書きます。
高等学校の場合も、学科が職種に活かせる場合は入れた方が良いでしょう。
職歴は正式な社名や退職まで記載する
履歴書の職歴は株式会社(または合同会社など)を正式名称を書きましょう。
たまに(株)と略して書く人もいるのですが、マナーとしては良くないので株式会社と正式に書いた方が好印象です。
卒業後に勤めた会社を時系列で記入し、枠に余裕があれば業種や従業員数、職務内容も加えましょう。
転職回数が多い場合は枠に余裕がないので、「詳細は職務経歴書に記入」と書いて、職務経歴書でしっかりと伝えるようにしましょう。
社名に変更があった場合は株式会社〇〇(現:株式会社〇〇)というように、現在の名称を( )内に記入します。
退職した企業があったり、現在勤めている会社の退職日が決まっている場合は、「一身上の都合により退職」、「平成〇年〇月退職予定」と付け加えます。
最後に、「現在に至る」と書き、右下に「以上」と記入すればOKです。
履歴書の「免許・資格欄」の書き方
最初に免許を書き、次に資格を書く
履歴書の免許・資格欄は最初に保有している免許を書き、次に資格の順番で書いていきます。
たとえば自動車の運転免許と英検の資格を持っていたとしたら、最初に自動車免許を書き、その下に英検の資格を書きます。
もちろん免許や資格も正式名称を書くことが大切なので、自動車免許なら「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」と書きましょう。
免許や資格を大量に持っている人は、全てを書くのは無理なので応募する会社で役立つ資格を優先で書いた方が採用で有利になりやすいです。
「それ以外の資格もどこで活きるかわからないので書いておきたい」という場合は、職務経歴書に記載しておくのも良いでしょう。
また、現在免許や資格の取得に向けて勉強中の場合は、記載すると応募先に熱意を伝えることができます。
履歴書の「志望動機・特技・好きな学科欄」の書き方
履歴書の志望動機は採用する企業側も非常に重要視するので、自己分析をして十分に考えた上で書くことが大切です。
ただし履歴書の志望動機の記入欄はかなり小さなスペースなので、あまり詳しくは書けないので適切な取捨選択をして「詳細は職務経歴書に記載」とする必要があります。
志望動機の枠が小さい場合は志望動機欄が大きい履歴書がおすすめ
履歴書の志望動機の枠が小さく、書ききれないという場合は志望動機欄が大きい履歴書を付くのもおすすめです。
一口に履歴書といっても様々なフォーマットがあり、志望動機欄の大きさもそれぞれで異なります。
そのため、企業への熱意があったり、スキルが豊富で志望動機に書けることが多い人は通常の履歴書ではなく、志望動機欄が大きい履歴書を選んでアピールするのも良いでしょう。
趣味や特技は空欄にしないこと
趣味・特技に関する質問は面接でよく聞かれるので、書けるような趣味や特技がない人も空欄にしないことが大切です。
一見すると書けるような趣味がなくても、例えばいつも寝る前に音楽を聴いている人であれば、趣味に音楽鑑賞と書いてしまって問題ありません。
また、「前の会社で一度だけ余興でマジックをやって好評だった」というようなことがあれば、特技にマジックと書いて良いです。
もちろん堂々と書ける趣味や特技があればそれを書くべきですが、上記のようなちょっとした事でも趣味や特技と記載して問題ありません。
履歴書の「本人希望記入欄」の書き方
基本的には「貴社の規定に従います」と書いておく
履歴書の最後に「本人希望記入欄」がありますが、特別なことがない限り「貴社(貴院・貴法人)の規定に従います」、「貴社の規定でお願い致します」という定型句を入れておくのが無難です。
本人希望欄にあれこれと希望を書き連ねるのはルール違反ではないのですが、採用担当者からの印象は良くありません。
年収や待遇面で希望することがあれば、履歴書にわざわざ書かなくても面接や内定後に伝える機会はあるので、そのタイミングでやんわりと話すのがベストでしょう。
絶対に譲れない条件がある場合は書いておくのもあり
ただし、「これだけは絶対に譲れない」という希望がある場合は、1個程度であれば本人希望欄に書いておくのもひとつの方法です。
たとえば全国的に支社を持つ会社に転勤なしで転職したい場合は、「地域限定社員で入社したい」という旨を記載しても良いでしょう。
ただし、何人も応募者がいると本人希望欄で転勤を拒む人よりも、転勤に柔軟に対応してくれる人の方が採用されやすいのは事実です。
履歴書の書き方は手書きとパソコンどちらがいい?
結論から言うと、応募する企業に応じて手書きとパソコンを使い分けるのがおすすめです。
数年前までは履歴書といえば文具店で用紙を購入し、手書きで記入するのが当たり前でしたが、最近はパソコンで履歴書を提出しても問題ない企業が増えています。
ベンチャー企業やIT系の企業は手書きよりパソコンスキルが証明できるパソコンの履歴書の方が評価されやすいですし、採用担当者が高齢であることが多い老舗企業であれば手書きの方が未だに評価されやすいです。
履歴書を手書きで書くか、それともパソコンで書くかは応募する企業の特性などを考えて慎重に判断した方が良いでしょう。
履歴書の書き方で好印象を与えるポイント
誠実さを第一に丁寧に気合いを入れて書く
履歴書は企業の採用試験に応募する際に最も重要な書類ですので、誠実かつ丁寧に書くのが大切です。
履歴書でいかに好印象を与えるかで、書類選考を突破できるかが決まると言っても過言ではありません。
転職希望者の中には「自分には自慢できる学歴や職歴がない」と、最初から投げやりな気持ちで履歴書を書く人がいます。
しかし、採用する側は面接の前にまず履歴書から人柄や能力を判断しようとするので、手書きでもパソコンでも気合を入れて作成しましょう。
「自分が採用側だったら」と考えながら書くことが大切
採用側の立場に立って、思わず採用したくなる人材を意識しながら履歴書を書くのも大切です。
採用側はどんな人なのか、入社させた場合に上手くやっているか、といったポイントを履歴書から読み取ろうとしているので、自分が採用する側だったら好印象を抱く履歴書でなければ、採用される確率はどうしても下がってしまうでしょう。
履歴書の書き方に関するまとめ
今回は履歴書の書き方に関して説明しました。
履歴書を完成させるのは大変ですが、転職という人生のメインイベントを成功へ導くパスポートのようなものですので、気合を入れてきっちりとした履歴書を作るのが大切です。
履歴書のフォーマットはJIS規格に準拠する標準的なフォーマットの他にも、志望動機欄が充実しているものや、職歴欄が長いものなど、さまざまなタイプの履歴書があります。
自分の職歴やスキルに合わせたフォーマットの履歴書を利用して、自分の魅力を最大限にアピールしましょう。