フリーターの正社員面接で必ず聞かれる質問と回答例5選!
フリーターから正社員の面接を受ける際、必ず聞かれる質問がいくつかあります。
本記事では、そんなフリーターが正社員の採用面接で聞かれる質問と、採用率のアップする回答例を集めてみました。
フリーターの正社員面接に最適な服装や持ち物などもまとめているので、面接前にチェックしてください。
フリーターが正社員の採用面接で必ず聞かれる質問と回答例
まずはフリーターが正社員の面接で必ず聞かれることになる質問と、その回答例について紹介していきます。
フリーターが正社員として採用されるにあたり、重視されるのは仕事の意欲や適正ですが、必ず面接で以下のような質問をされるパターンが多いです。
- なぜフリーターになったのか
- なぜ新卒で就職しなかったのか
- フリーターとしてどのようか仕事をしていたか
- 正社員の業務についていけるかどうか
- 仕事以外の趣味や活動について
- フリーターから正社員を目指す理由
昔よりは少なくなりましたが、今でもフリーター=正社員を選ばなかったな怠け者、といったレッテルを貼る人が結構います。
そのため、フリーターから正社員になる際の面接では、フリーターのマイナスイメージをプラスに変える必要になります。
そこで次項では、具体的に質問と回答例を見ていきましょう。
Q.なぜフリーターになったのですか?
フリーターで正社員を目指す場合、必ずと言っていいほど「なぜフリーターの道を選んだのか」といった質問が出されます。
そのため、フリーターになった理由をポジティブに捉えてもらえるような回答を準備してください。
良い回答例:「フリーターになったのは〇〇という目的があったからです」
上の〇〇には、みなさんが実際にフリーターではなく、選択した理由を入れてください。
プロスポーツ選手であったり、ミュージシャンであったり、皆さんの状況に合わせてふさわしい理由を当てはめれば大丈夫です。
夢を叶えるためにフリーターになった方もいれば、学業と両立するため仕方なしにフリーターをしたなど、それぞれ理由があるはずなので、面接官が納得できるように答えましょう。
ダメな回答例:「何となくフリーターになりました」と伝える
採用試験で最も避けるべきは「何となくフリーターになりました」という回答です。
就職をするのが面倒だった、なんとなくフリーターになったと伝えれば面接で間違いなく不利になります。
大切なのは理由があってフリーターになったと示すことです。
Q.なぜ新卒で就職しなかったのですか?
質問①と内容は似ているように見えますが、これはなぜ新卒という最高の就職チャンスを捨てたのか、周囲が皆就職をしているのになぜ貴方はフリーターになったのか、といった意図の質問になります。
また、「内定が貰えなかったのですか?」といった質問を含んでいることもあります。
意地悪な質問に感じるかもしれませんが、日本は新卒で大半の人が就職するせいでフリーターは目立つのは事実なので、落ち着いて状況を説明していきましょう。
回答例:「新卒時は就職活動のノウハウが分からず、内定を得ることができなかったからです」
新卒では内定がもらえず、就職ができなかったことを正直答えましょう。
その後、「フリーターとして経験を積む内にやりたい仕事が明確になり、企業研究をした結果、御社に応募をさせていただきました」と、心境や行動が変化したことも伝えましょう。
能力不足で内定が得られなかったのでなく、知識不足が原因で内定がもらえなかった等、方向性を変えてましょう。
Q.フリーターの期間どのような仕事をしていましたか?
職歴(アルバイト)が自社での仕事で役立つのか、どんな実務経験があるのかを知りたい意図の質問です。
もしフリーター時代の仕事で活かせそうな業務があれば採用率が上がりますし、それに応じた部署や仕事内容を割り振られるかもしれません。
回答例:「フリーター中は主に◯◯の仕事をしていました」
まずはフリーターとしてどんな仕事をしていたのか、業務内容ややりがいを感じたエピソードも交えて回答しましょう。
「〇〇の仕事では△△という業務を通じて、コミュニケーション能力を身に付けられたので、言葉遣いやマナー、スケジュール管理には自信があります」といった回答をすると良いでしょう。
フリーターは社会常識がないと思っている採用担当者も多いので、規則正しくコミュニケーション能力も問題がない人材だとアピールできれば、採用される確率も上がります。
もちろん上の表現は一例なので、働いていた職種、業務内容によって中身を変え、面接担当者が「採用したい!」と思える要素を抜き出して回答してください。
Q.アルバイト以外の活動は何をしていましたか?
アルバイトやパートの勤務時間以外に、どのような活動をしていたのか答えましょう。
この質問で重視されるのは求職者の性格や人柄、能力といった「人物像」を図りたい意図があります。
回答例:「休みの日には〇〇(活動内容)をしていました」
アルバイト以外にやっていることがあれば、それを答えてしまって大丈夫です。
例えば、野球が趣味なら「毎週日曜に仲間達と野球をしており、ストレスをリフレッシュしたり協調性を高めていました」と回答しましょう。
面接官は「スポーツ青年でさわやかだな」と好印象を抱くだけでなく、多少のストレスを抱えても上手に発散できる「健康的な人」だと評価してくれます
もちろん活発に思われたいという理由で嘘の趣味や活動を伝えるのはダメなので、読書や音楽鑑賞など、文化的な趣味であっても正直に伝えましょう。
企業の求める人物像や業務内容にマッチするように伝えれば、採用において間違いなくプラスになるでしょう。
Q.フリーターと環境は変わりますが毎日勤務できますか?
フリーターと比べると正社員はハードな業務になることが多いので、面接官は採用してもすぐに辞めないか、休まないかということを心配しています。
実際、フリーターから採用すると週5日8時間の勤務に耐えられない人も少なくないので、自分は他のアルバイトやパートと違い、企業の一員として責任を持って働く意思があると示す必要があります。
回答例:「問題ありません。正社員に相応しい責任感をもって働くことをお約束します」
正社員になると給与や福利厚生が良くなる代わりに、アルバイトやパート時代よりも責任も求められます。
そのため、シンプルですが責任のある仕事につきたい、正社員として御社の役に立ちたいというポイントを抑えておけばOKです。
フリーターで正社員面接を突破するのは無理?
今はフリーターを歓迎する企業も多いので正社員になれる
結論から言うと、フリーターでも正社員面接を突破するのは難しくありません。
フリーターへの風当たりが厳しかった昔と違い、今は人手不足なのでフリーターでも能力ややる気があれば正社員にしたいという企業は多いからです。
特にフリーターになった理由がなんとなく、楽をしたい等ではなく明確な人は、自主性が評価されることもあるでしょう。
周りの学生と同じような安定を求めるための就職でなく、自分の夢や目的に向かってフリーターになったのであれば、むしろ新卒より頑張れる人という理由で採用される可能性もあります。
今はフリーターを採用面で優遇する企業もあるくらいなので安心してください。
自信を持って面接に臨むのが重要
ただ、誰でも100%正社員になれるわけではありません。
必要以上に緊張や自分を卑下するのではなく、自信を持って堂々と面接に挑んでください。
フリーターから正社員を目指す人には自信がなくオドオドしている人も多いのですが、やはり自信を持ってハキハキ答えている人の方が、話に説得力もあり魅力的な人材と思われやすいです。
フリーターが正社員面接で落ちないための方法
フリーター歓迎の正社員求人に応募する
まずは大前提として、フリーターを歓迎している正社員求人に応募するのが大切です。
フリーター歓迎の求人は文字通りフリーターでも正社員に採用するつもりのある企業なので、応募すれば能力や面接での対応次第で正社員になれる確率は高いでしょう。
対して、フリーター歓迎と記載されていない正社員求人は、基本的に正社員かつ経験者の転職者をターゲットにしているので、フリーターが応募しても採用確率は0ではありませんがかなり厳しいでしょう。
記載されていなくても学歴や職歴フィルターがあって、フリーターだと書類選考の時点で落とされる確率も高いので、応募して無駄な時間を使うよりも最初からフリーター歓迎の正社員求人を狙った方が効率が良いです。
事前にしっかり面接練習をしておく
フリーターが正社員面接で落ちないためには、面接の練習をしっかり行うのも大切です。
よくいるのが、事前に練習をしなかったり、サイトのよくある質問集を見た程度で面接に臨んで失敗するケースです。
知識として面接でよくある回答例を頭に入れても、実際に発声練習や模擬面接をしておかないと、緊張で頭が真っ白になって言葉が出てこない、思った回答ができなかったというのはよくあります。
よくある質問にない予想外の質問をされたり、雑談面接を行ってくる企業も多いので、もしもの時に対応できるように練習は必須でしょう。
練習方法は友達に模擬面接をやってもらったり、転職エージェントの面接サポートを受けるのが主です。
転職エージェントに登録する
フリーターで正社員面接に落ちないためには、転職エージェントに登録しておくというのも大切です。
中でもフリーターや若年層の転職に強いエージェントは、フリーターを歓迎している正社員求人が多いのでおすすめです。
転職エージェントに登録すると、無料で条件にマッチする求人を紹介してもらえるだけでなく、面接や応募書類のサポート、給与の条件交渉の代行などをしてもらえます。
ハローワークやタウンワークより求人の質も優れているので、フリーターから正社員就職を目指すなら必ず登録しておきたいところです。
フリーターの正社員面接でのふさわしい服装
ほとんどの職場ではスーツが無難
フリーターが正社員の面接に臨む場合、ほとんどの職場はスーツが無難です。
男女問わず、黒系の落ち着いたスーツで面接に行けば、見た目でマイナス印象を与える心配はほとんどありません。
ただし最近スーツを着ていなかった人は汚れや虫食い等が無いかしっかり確認し、場合によっては安物でもいいので買い替えましょう。
スーツでもリクルートスーツは微妙
求職者の年齢にもよりますが、フリーターから正社員の面接を受ける場合はリクルートスーツは控えましょう。
リクルートスーツは基本的に学生が着るものなので、いい年をした社会人が着ていると面接官にあまり良い印象を与えません。
リクルートスーツは20代前半がギリギリ許されるラインなので、それ以降の人はビジネススーツを着た無難です。
服装自由の場合に最適な服装は企業次第
正社員求人の中には、求人票に「服装自由」「私服でも可」と記載されていることがあります。
この場合、最適な服装は応募する企業や業種によって変わってきますので、以下を参考にして下さい。
ITやベンチャー企業
服装自由、私服でも可となっている場合であっても、IT企業やベンチャー企業はスーツで面接を受けるのが無難です。
私服でも問題ない場合もあるのですが、少なくともスーツの方がマイナスとなるリスクが低いからです。
スーツがどうしても用意できない場合は、オフィスカジュアルな服装であれば悪印象になる心配がありません。
アパレル企業
アパレルの場合、ファッションセンスを見るつもりで服装自由としている場合もあるので、応募先のブランドイメージに合わせた私服で面接に行っても問題ありません。
可能であれば応募先のブランドの服やアクセサリーを身に着けていると、好印象になるかもしれません。
特に「私服でお越しください」と記載されている場合は、スーツで行くと説明をよく読まない人材と悪印象になるので、絶対に私服で面接に行って下さい。
季節に応じた服装の注意点
春夏
春夏に正社員面接を受ける場合、クールビズを指定されることがあるので注意して下さい。
男性であればワイシャツとパンツを、女性であればワイシャツとスカーツ、またはパンツで面接に行きましょう。
仮に上下スーツで行ってもそうそうマイナスにはなりませんが、暑苦しい、メールをしっかり読まない人材と思われるかもしれません。
秋冬
秋冬の面接ではコートを着ることが多いと思いますので、必ず応募先のビルに入る前に脱ぐようにして下さい。
コートを着たまま入るのはマナー違反になるので、脱いだまま面接会場に入り、着席したらバッグの上にかけておきましょう。
フリーターの正社員面接に最適な身だしなみ
髪型
フリーターから正社員面接を受ける場合、男性は髪が目にかからず、襟足が肩につかない長さにしておきましょう。
色は指定がなくとも黒、もしくは目立たない茶色程度にしておくのが無難です。
女性の場合は男性と同じく前髪は目にかからない長さにして、うしろ髪は長ければ結んでおきましょう。
業種によっては短めにしたり、色も黒に寄せた方が好印象になる場合があります。
メイク
フリーターから正社員面接を受ける場合の女性のメイクですが、薄めのナチュラルメイクが無難です。
普段あまりメイクをしないという方も、面接の際は軽くメイクをしておきましょう。
ファッションが重視されるアパレルや接客業の場合は、社風に合わせてしっかり目のメイクをして構いません。
アクセサリー
アクセサリーはフリーターに関わらず、正社員の面接では基本的にNGです。
ただし結婚指輪だけは問題ないという風潮があるので、付けっぱなしでも問題ないでしょう。
ピアスやイヤリング、ネックレスなどは外し、付けるとしても高価すぎない腕時計だけにしましょう。
フリーターの正社員面接に必要な持ち物
- 筆記用具
- 連絡や地図を見るためのスマートフォン
- 履歴書、職務経歴書のコピー
- 求人票のコピー
- 採用担当者の名前と電話番号のメモ
- 求人票のコピー
- 印鑑
- 女性:メイク道具
フリーターから正社員面接を受ける場合、基本的には上記の道具があれば問題ありません。
落ち着いた色のビジネスバックに持ち物を入れて、応募先に向かうと良いでしょう。
できれば前日までに全てを準備して、当日にもう一度忘れ物がないか確認しましょう。
フリーターの正社員面接でよくある質問と回答例まとめ
今回はフリーターの正社員面接によくある質問と、その回答例などを紹介しました。
フリーターから正社員を目指す場合は採用後に会社でどのような活躍ができるのか、といった点をアピールすることが大切です。
面接が不安な場合は就職エージェントなどを利用して、アドバイスや練習を受けるのも良いでしょう。