フリーターが正社員就職を成功する5つ方法!おすすめの業種も紹介
不安定なフリーターを続けることは将来を考えた際に様々なリスクがあるため、可能であれば早めに正社員へ就職する必要があります。
そこで今回はフリーターが正社員就職を成功させるコツや、正社員になるメリット、有利な資格などを紹介していきます。
フリーターが正社員転職する方法なども紹介しているので、参考にして下さい。
フリーターが正社員就職を成功させるコツ
まずはフリーターが正社員就職を成功させるコツを紹介します。
- 正社員募集が多い職種を狙う
- 正社員登用制度のある会社に就職する
- 自分の適職に就職する
- フリーターの正社員就職に強いエージェントを利用する
- 会社の評判や口コミを調べる
- 事前にしっかり面接対策を行う
正社員募集が多い職種を狙う
フリーターから正社員就職を成功させる一番のポイントは、やはり正社員募集が多い職種(または業界)を狙うことです。
例えばベンチャー企業やIT企業は柔軟な考えで、フリーターであっても優れた能力やユニークな発想を持った人材であれば積極的に正社員として採用しています。
ただ金融系や公務員など、フリーターでも採用される正社員の募集が少ない仕事もあるので、自分のスキルに応じて狙う業界は絞りましょう。
正社員登用制度のある会社に就職する
アルバイトや契約社員から正社員へのキャリアップができる、正社員登用制度を実施している会社を狙うのも効果的です。
非正規労働者を正社員雇用すると「キャリアアップ助成金」により国から補助金が出るので、最近は導入している企業も増えています。
正社員登用制度の恩恵を受けるには各企業で勤続年数や業績、試験の合格といった条件が設定されていることもあるので、面接時に必ず確認しておきましょう。
正社員になれる具体的な条件がわかれば、働いていく上でのモチベーションにも繋がりやすいです。
自分の適職に就職する
フリーターから正社員に就職する際は、自分の能力を最大限発揮できる適職に就職するのも効果的です。
どんなに給与や勤務条件が良い仕事でも、自分に合わない職場では長続きしないので、自分の特技や適正を調べるのはとても大切です。
適職の調べ方は各転職サイトが用意している「適職診断」を受けたり、転職エージェントに相談してみてみると良いでしょう。
事前に会社の評判や口コミを調べる
フリーターが正社員就職を成功させるためには、事前に応募する会社の評判や口コミを調べておくのも大切です。
最近は「社名+口コミ」で検索すると、実際に勤務している社員の評判や口コミを調べられるので、ブラック企業やミスマッチを避けることができます。
とりあえず転職会議辺りを確認してみると良いでしょう。
参考:転職会議
自分で調べるのが面倒という方は、転職エージェントに相談をすることでも職場環境や労働条件、離職率といった内部情報を教えてくれます。
転職後に後悔しないよう、気になる企業や職場があれば口コミ評価もチェックしてください。
事前にしっかり書類・面接対策を行う
フリーターから正社員への就職を成功させるには、そもそも内定を獲得するための書類・面接対策も重要になります。
例えば応募書類であれば仕事や現場で歓迎されるスキルや特技を盛り込み、担当者が「採用したい」と思える人材であることをアピールする必要があります。
また、フリーターから正社員になる場合、面接で必ずフリーターをやっていた理由や、職歴を聞かれるので、好印象になる答え方を練習しておきましょう。
就職に有利な資格を取得する
フリーターから正社員に就職する場合、業務に役立つ資格を取得しておくことで内定がもらえる確率が上がるでしょう。
例えばIT企業に正社員で就職したいのであれば、PCに関する資格やプログラミングに関する資格を身に付けることで、就職が成功する確率はかなり変わってきます。
また、販売員を目指すのであれば接客サービスマナー検定を受けるなど、就職したい業種に関連する資格をピックアップし、取得を目指しましょう。
フリーターの正社員就職に強いエージェントを利用する
フリーターが正社員への就職を成功させるには、フリーターに強い転職エージェントを活用するのもコツです。
転職エージェントでは転職者の希望に応じた求人を紹介しているので、登録すればフリーターから正社員就職ができる求人を紹介してもらえるでしょう。
その他、無料で面接のサポートや給与、休日の条件交渉の代行もしてくれるので、登録するメリットは大きいです。
フリーターから正社員に就職・転職するメリット
- 年収が数百万円レベルで上がりやすい
- 保険や福利厚生が充実で安心
- 定年まで安定して雇用される
- キャリアアップや転職がしやすくなる
- 人間関係が安定しやすい
- 社会的な信用が高い
年収が200万円〜300万円レベルで上がりやすい
業種によって異なりますが、やはりフリーターから正社員になると年収が100万単位で上がりやすいのはメリットでしょう。
正社員の平均年収は300万円台〜500万円台の職業が多いのに対し、非正規のフリーターの平均年収は100万円〜200万円台という職業が多いです。
これはアルバイトやパートでは昇給や昇進の機会に恵まれない上に、賞与が存在しないのが大きいです。
また、正社員はその他にも出張や家賃補助といった各種手当てが付く場合も多いので、額面年収以上に経済格差が広がっています。
そのため、同じ業種でもアルバイトから正社員になっただけで、年収が200万円以上アップする人も珍しくありません。
保険や福利厚生が充実で安心
フリーターから正社員になると雇用保険、健康保険、厚生年金などの各種制度に加入できたり、福利厚生を利用できるのもメリットでしょう。
本来であればパートやアルバイトなど、フリーターでも加入できる制度は多いのですが、飲食業やサービス業ではフリーターを加入させないオーナーや経営者が少なくありません。
正社員になれば加入できる制度(一例)
区分 | 内容 | 加入条件 |
---|---|---|
労災保険 | 労働者災害補償保険のこと。労災保険には、療養補償給付、休業補償給付、傷病補償年金、障害補償給付、介護補償給付、遺族補償給付、遺族補償年金、葬祭料が含まれる。 | 正社員、パート、アルバイト、日雇など労働や雇用形態を問わず、すべての労働者に労災保険が適用される。 |
雇用保険 | 労働者の生活や雇用の安定と就職の促進のために、失業された方や教育訓練を受けられる方に対して「失業等給付」を支給する制度。 | 1週間の所定労働時間が20時間以上であること、31日以上継続して雇用が見込まれるすべての労働者。 |
厚生年金 | 国民年金に上乗せされて給付される年金のこと。基礎年金である国民年金の金額に、厚生年金保険の受給額が加算される。 | 週所定労働時間および月所定労働時間が、フルタイムで働く従業員の4分の3を超えて勤務しているすべての労働者。 |
企業年金 | 通常の年金制度に上乗せして支給する民間の私的年金制度(実施する企業は全てでは無い)のこと。 | 通常、厚生年金の被保険者から加入対象者を定めることができる。 |
健康保険(社会保険) | 一定の条件を満たした事業所とその従業員が加入する公的保険のこと。 | 週所定労働時間および月所定労働時間が、フルタイムで働く従業員の4分の3を超えて勤務しているすべての労働者。 |
正社員に採用されると「雇用条件」として保険や年金制度、社会保険の加入を約束(契約条件)することがほとんどなので、安心して働くことができます。
定年まで安定して雇用される
正社員は雇用期間の定めがないため、常に解雇される不安のあるフリーターと違って定年まで安定して雇用されるのもメリットでしょう。
もちろん労働状況、勤務態度、会社の業績などに問題がない前提ですが、人によっては一番のメリットに感じるかもしれません。
定年まで勤務すれば退職時に支払われる「退職金」も老後生活において、あるのとないのとでは大きな差が出てくるでしょう。
キャリアアップや転職がしやすくなる
フリーターから正社員として雇用されると「正社員の職歴」、「正社員として雇用された実績」が生まれるのも大きなメリットです。
フリーターの職歴がいくらあっても一切評価しない職場も多いのですが、正社員の職歴はあらゆる企業で評価されます。
そのため、正社員の職歴があれば次の転職で役立つほか、スキルを磨けば特定の分野でキャリアアップを狙うこともできます。
フリーターから正社員に就職した後3年ほど経験を積んで、より高待遇の職場に転職するといのは、フリーターから正社員になった人の王道のキャリアップコースと言えます。
中には一定の技術やノウハウを得てから個人事業主・中小企業経営者として独立する人もいますが、いずれにしても正社員としての職歴をゲットするのは非常に大切です。
人間関係が安定しやすい
フリーターから正社員になると、人間関係が安定しやすいのもメリットでしょう。
フリーターで働いていると周りもアルバイトやパートといった非正規雇用なので、気軽にやめる人が多く人間関係が非常に不安定です。
一方で正社員に雇用されると周りも正社員が多いので、入ってすぐに辞めるような人がほとんどおらず、人間関係が非常に安定しやすいです。
また、もちろん該当しない人もいるのですが、フリーターより正社員の方が人間性が安定している傾向にあるので、快適な人間関係を送りやすいでしょう。
社会的な信用が高くなる
フリーターから正社員に雇用されると、社会的な信用が高くなるのもメリットでしょう。
例えばフリーターから正社員になった途端、クレジットカードの審査が通る、賃貸が借りやすくなるなど目に見える変化が増えてくるでしょう。
勤続年数が3年〜5年を超えると金額の大きな自動車ローン、住宅ローンなども可決されやすくなります。
これは正社員はフリーターのように短期間で解雇されるリスクがないため、ローンを組んでも回収し損ねるリスクが低いからです。
フリーターから正社員に就職するデメリット
勤務時間の自由度が下がる
フリーターから正社員に就職すると、勤務時間や勤務日数の自由度が大きく下がるのはデメリットでしょう。
フリーターは週2回の出勤、労働時間は4時間など、収入を気にしなければ自分の都合に合わせて自由に働けるのが特徴です。
しかし正社員は原則的に週5回出勤で8時間以上の労働をする必要があるので、自由に働くことができません。
休日も会社で定められているので、行きたいイベントがある日でも気軽に休むことはできないでしょう。
仕事の責任が重くなる
フリーターから正社員に就職すると、アルバイトやパートと比較して仕事に対する責任が重くなってしまうのもデメリットでしょう。
アルバイトはいつ消えてもおかしくない有期雇用なので、誰でもできる簡単な仕事や、代わりがいる仕事を任せられます。
一方で正社員は無期雇用なので会社はその人にしか出来ない仕事や、責任のある仕事を任せてきます。
場合によってはノルマや成果を求められるので、フリーター時代と比べてどうしても責任は重くなるでしょう。
ダブルワークができないことがある
フリーターの中にはダブルワークをしている人も珍しくないと思うのですが、正社員は社内規則でダブルワークを禁止している会社も多いです。
最近は国が副業を推進しているので、副業解禁をしている会社も増えていますが、古い会社は未だに情報漏洩のリスクを恐れて副業を禁止しています。
将来的には昇給や賞与でダブルワークをしていた時より稼げるようになりますが、一時的にフリーターでダブルワークをしていた時よりも収入が落ちる可能性もあるでしょう。
不安な方は求人票や面接でダブルワーク(副業)が可能か、確認しておくと良いでしょう。
職場によっては転勤や異動がある
フリーターから正社員として就職すると、業種や職場によっては転勤や異動があるのもデメリットでしょう。
特に全国や地方に複数の拠点を持っている企業だと、半年や1年ほど勤務すると転勤を命じられることも珍しくありません。
会社によっては入社時に、希望すれば「転勤なし」の形態で雇用してくれますが、転勤ありの社員と比べると給与が低かったり、昇進できないデメリットがあります。
社会人経験なしや未経験のフリーターでも正社員に就職できる?
フリーターでも余裕で正社員になれる
結論から言ってしまうと、フリーターであっても正社員に就職することは難しくありません。
特に20代や30代でフリーターをやっている方は、努力次第で未経験の異業種に正社員で就職することもできるでしょう。
また、何らかの専門的技術を持っている方や、他の人にない特技や得意分野を持っている方は、正社員として採用される可能性が非常に高いです。
正社員の仕事が見つからないのは探し方が悪い可能性が高い
総務省統計局の「労働力調査」によると、非正規職員(フリーターなど)の約22.7%が「正社員の仕事が見つからない」という理由で、アルバイトやパート職に就いていることが分かりました。
自分の都合の良い時間に働きたいから | 26.6% |
---|---|
家計の補助や学費を得たいから | 13.1% |
家事や育児、介護と両立しやすいから | 1.2% |
通勤時間が短いから | 3.4% |
専門的な技術を活かせるから | 12.2% |
正規の職員・従業員の仕事が見つからない | 22.7% |
その他の理由 | 20.8% |
しかし、今の日本は人手不足のため実はフリーターであっても正社員として採用したい、という企業が溢れていて需要に供給が追いついていません。
では、なぜ正社員として働きたいフリーターが多いのに仕事が見つからないのかというと、探し方に問題があるからです。
結論を言うとハローワークやタウンワークは古い考え方の企業が多いので、フリーターを正社員で雇いたいという企業が少ないです。
一方で転職サイトやエージェントに登録している企業は、フリーターであっても正社員として積極的に雇用したいという先進的な考えを持っています。
そのため、フリーターから正社員に就職したいけど仕事が見つからないという人は、転職サイトや転職エージェントに登録することをおすすめします。
性格や将来性を評価して正社員に雇用する会社も多い
フリーターであっても、性格が良かったり年齢が若く将来性があれば、積極的に正社員として雇用する会社も多いです。
真面目で柔軟な考えができる人材は、今はフリーターであっても教育したり現場でノウハウやスキルを身に付ければ戦力になってくれます。
そのため、面接で真面目で謙虚な人材であることをアピールするなど工夫を行うことで、未経験のフリーターでも正社員に就職できる確率は上がるでしょう。
このようにフリーターから正社員になる方法は無数に存在しますので、社会人経験が無いという理由や未経験という理由で諦めるのはもったい無いです。
フリーターから正社員へ就職する際に有利なスキルや資格
次にフリーターが正社員として就職する際に歓迎されやすい、スキルや資格をまとめてみました。
- コミュニケーションスキル
- 簿記・経理関係の資格
- PCのスキル(Word、Excel、WordPressほか)
- ITパスポートなどIT関連の資格
- 外国語スキルやTOEICの点数
※英語、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ベトナム語 - 医療・介護・福祉関連の資格
上記のような資格、スキルがある人材はフリーターから正社員に就職する際に非常に有利です。
コミュニケーションスキルやIT関連のスキルは大半の就職で有利
中でもあらゆる職場で役立つコミュニケーションスキルや、PC関連のスキルがあると幅広い分野で活躍できます。
万が一最初に任された仕事が向いていなくても、営業やパソコン業務など別の仕事を任せてもらえたりします。
最近では独自のメディアを持つ中小企業も増えており、サイトのメンテナンス、ニュースやブログの更新、ECサイトの運営をスタッフに任せるケースも多いです。
外国語スキルや医療系資格は高収入の正社員求人に有利
また、外国語スキルがあると観光業や外資系、製品やサービスの輸出業で歓迎されます。
TOEICで800点以上あるような方であれば、いきなり高収入が期待できる社内業務に関わる文章を翻訳したり、外資系、通訳の正社員として活躍できるチャンスがあります。
このほか高齢者の生活を支える医療・福祉関連の資格も、正社員の求人が多数出ているので有利でしょう。
フリーターから正社員就職しやすい業界や業種
製造業や介護業界といった人手不足の業種
基本的には、製造業や介護業界といった人手不足の業界ほどフリーターから正社員に就職しやすいです。
その他、サービス業や観光業などの分野も、高卒フリーターから正社員へと転身して活躍しています。
人手不足の業界は全くの未経験者でも、やる気があれば正社員として就職できるチャンスがあります。
専門的な技術が求められる業種
翻訳スキルなどの専門的技術があれば、それを活かせる職種で正社員になることは難しくないでしょう。
当たり前かもしれないのですが、実は先程の総務省の調査によると、フリーター全体の12.2%は、専門的技術が活かせるという理由でフリーター職に就いています。
つまり、同じ専門スキルで正社員に就職すれば絶対に年収や待遇が向上するのに、わざわざ稼げないフリーターとして働いているので非常にもったいないです。
自分には専門的なスキルがあるのにフリーターをやっているという人は損をしているので、早急に同じ職種の正社員に応募した方が良いです。
フリーターが正社員に就職する際の注意点
次にフリーターが正社員として就職する際の注意点をまとめてみました。
- 求人が少ない時期は避ける
- 在職中に就職活動をする
- 必ず面接の練習をしておく
求人が少ない時期は避ける
フリーターから正社員に就職する場合、求人が少ない時期に就職活動をしないよう注意して下さい。
就職は求人が多い時期に行うのが基本で、業種によりますが退職者が多い1月、4月、10月辺りを狙うと良いでしょう。
求人が少ない時期でも好条件の仕事が見つかる可能性はもちろんありますが、やはり求人が多い時期の方が分母が大きいので良い求人も多いです。
在職中に就職活動をする
フリーターから正社員に就職する場合、退職後でなく在職中に就職活動をするようにして下さい。
退職後に就職活動をした場合、すぐに見つかればいいですが、中々仕事が見つからないと日々減っていく貯金と戦いながらの就職活動になります。
失業保険がもらえるまでに自己都合の退職なら3ヶ月かかりますし、受給し始めても半年ほどで切れてしまうので、就職活動が長引くと生活に困窮する可能性が高いでしょう。
さらに仕事が決まらず空白期間が長引くと、今度は書類選考すら通らなくなって益々就職が困難になるので、心に余裕を持って就職活動をするためにも必ず内定をもらってから退職して下さい。
必ず面接の練習をしておく
フリーターから正社員に就職するのであれば、必ず面接の練習をするようにしましょう。
よく面接の練習をほとんどせず、軽くよくある質問を見たくらいで面接本番を迎える人がいるのですが、ほぼ確実に落とされています。
誰でも採用するブラック企業であれば内定がもらえるかもしれませんが、まともな会社で働きたいなら練習は必須です。
フリーターは面接の対応次第で、正社員に採用されるかが決まると言っても過言ではありません。
フリーターの正社員就職まとめ
今回はフリーターから正社員に就職するコツやメリット、方法などを紹介しました。
フリーターから正社員を目指すなら、転職エージェントや転職サイトを利用するのが一番です。
転職エージェント、または転職サイトを活用し、フリーターOKの正社員求人に応募すると良いでしょう。